【CJC=東京】米ウイクリフ聖書翻訳協会(本部フロリダ州オーランド)が、全世界での聖書訳出事情を明らかにした。宣教通信ANSが報じた。
同協会の発表によると、進行中のものが2075言語、準備中で訳出が始まっていないものが1967言語。
同協会のボブ・クレソン会長は、「2025年までにはどの言語共同体でも聖書が読めるようにするという目的『ビジョン25』に向かって前進していることを示すもの」と言う。
発表によると、現在、部分訳であっても聖書を読める人は54億人。訳出を待っている人が2億900万人。全世界で使用されている言語は6800語と推定されているが、訳出されていない1967言語の比率は29を割るまでになった。未訳出言語の使用者はほとんどが少数。
訳出には新技術の導入や新方策採用が貢献している。記述文字を創出したり、コンピューターやサテライト技術による集団作業などで作業効率が向上した。