梶田季生
1946年愛知県生まれ。66年に日本バプテスト宣教団津新町キリスト教会で受洗。学生時代はKGK(キリスト者学生会)で交流。68年に三重大学農学部農学科(育種)を卒業。72年に大阪聖書神学校を卒業後、池田キリスト教会伝道師。80年から南都農園(現ナント種苗)飛鳥育種農場で品種改良に従事し、メロン、カボチャ、大根を担当。農場長および宇陀育種研究農場長を経て退職。単立名張聖書キリスト教会元牧師、みえ洗足キリスト教会元協力牧師。著書に『聖書の植物―草と木に託されたメッセージ』。
1946年愛知県生まれ。66年に日本バプテスト宣教団津新町キリスト教会で受洗。学生時代はKGK(キリスト者学生会)で交流。68年に三重大学農学部農学科(育種)を卒業。72年に大阪聖書神学校を卒業後、池田キリスト教会伝道師。80年から南都農園(現ナント種苗)飛鳥育種農場で品種改良に従事し、メロン、カボチャ、大根を担当。農場長および宇陀育種研究農場長を経て退職。単立名張聖書キリスト教会元牧師、みえ洗足キリスト教会元協力牧師。著書に『聖書の植物―草と木に託されたメッセージ』。
「シャロンのバラ」はどんな色ですかと尋ねられました。白、赤? 私は調べてみましょうと返事をしました。ところが色どころか「バラ」そのものについて調べなければならなくなりました。聖書の原語ではハバッツェレトといい、2カ所に出てきます。
ある時、急にシジュウカラの甲高い鳴き声が起こると、一斉に仲間たちが飛び去りました。その上空にはタカが舞っていました。それを見たある研究者は、この鳥は「言葉」を持っていると直感し、研究を始めました。
聖書に「エラー」(ヘブル名)という木の名前が13回出てきます。聖書協会共同訳では全てテレビンの木となっています。それが新改訳2017では、11回が樫の木、他の2回がテレビンの木と訳されています。
近鉄名古屋線で四日市を過ぎると、鈴鹿平野のただ中に一本の大きなクスノキが見えてきます。三重大学農学部の矢頭献一氏の著書『日本の野生植物』にその写真があります。
イチジク属は熱帯地域を中心におよそ900種ある大所帯です。葉はクロミグワの木、果実がイチジクに似ている故、「いちじく桑」といわれます。葉は卵形、基部はハートで、鋸歯(きょし)がなく全縁です。花はイチジクと同じ、隠頭花序です。
人のはかなさが、草に例えられています。木ではありません。少なくとも草の地上部は1年あるいは2年で枯れてしまいます。イスラエルでは、東の荒野からの熱風が吹き下ろすと、その熱によって生育途中で草が枯れてしまいます。
おいのK君が幼稚園に通っていたときのことです。寒い朝、走っていたのです。「Kちゃんのほっぺはりんごみたいやね」。するとK君、すかさず言いました。「先生は梨みたい」。思わず吹き出してしまいました。
随分前のことです。低温やけどで皮膚が荒れ、薬を塗れば塗るほど悪くなる一方とのこと。おばあさんに言われてアロエの皮をむいて付け出したそうです。「本当にきれいな肌になりました。びっくりするぐらいです」と後日仰っておられました。
小学生の頃、白クローバーの花を重ね、茎(花柄)を回して花を留め、ひもを作って長さを競い合いました。最後にそれで輪を作って冠にしました。あるものは二重、三重、もちろん一重もありました。皆が王様になった気分でした。
アダムとエバの最初の2人兄弟の物語は、短いが有名です。アベルは羊を飼う者となり、カインは大地を耕す者となりました。時が来て、2人とも主へのささげ物を持ってきました。
メキシコの山肌全面がカボチャの畑、というスライドを見せてもらったことがあります。どのようにまくのでしょう。近隣の国ではジャガイモを一つ一つ埋めるのですが。種まきの例え話があります。出だしは「種を蒔(ま)く人が種蒔きに出かけた」。
窓から見えた山に、緑がない。どうして? マドリードからトレドへ、どこもかも一色。あまりにもびっくりした第一印象でした。路傍の灰緑色の小さい葉。ヒルガオの一輪があるだけでした。
「野のゆり」といえば、何をイメージされるでしょうか。すらっとした姿、純白の色ですか。それともテッポウユリでしょうか。山登りをされる人は、ニッコウキスゲの群落、あるいは樹陰のササユリかもしれません。
中学生の時、授業で「本立て」を作りました。左右の板に描く絵に思い悩みました。ある人は好きな花を、ある人は動物を、家、風景、・・・ある友達は彫刻刀で彫ったりしていました。皆、心にあるものを思い思いに描きました。
花といえば、赤や黄色を思い浮かべますが、緑の花はどうでしょうか。私は庭の雑草サトイモ科のカラスビシャクを思い起こしますが、一般的ではないですね。「言われてみれば」とうなずいていただけるのは、小麦や大麦です。
食物、食糧、食べ物、ごちそうなど、食に関わる言葉が旧約聖書に約400出てきます。そのうちの代表がパンです。ヘブル語でレヘムといいます。パンの家という意味の町があります。ベツレヘムです。ナオミの出身地でした。
小学生の時、店の無い住宅地に、遠く離れた八百屋さんが週何回かご用聞きに来ました。「青物は何にしましょうか」と言っておられたのを懐かしく思います。食材としての植物は一体、幾つあるのでしょう。
鶏が先か、卵が先か。よくある質問です。神はそれぞれの生活の場、天、地、海をまず造り、そこに置かれました。だから、鶏が先ですね。このように生き続ける配慮も完全でした。
ずいぶん前、中近東に行かれた方の話です。ふと目に留まった「長い果実」に興味を覚え、いろいろ聞き、「メロンだ」というので手に入れました。それなりの手続きをされました。ところが期待に反してキュウリだったのです。
1951年3月30日に発掘された2千年前の種が、発芽しました。現在各地に分譲され、毎年美しいピンクの花を咲かせている「大賀ハス」です。私も出張先で見たときは感銘を受けました。