Skip to main content
2025年9月16日11時38分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
聖書と植物

聖書と植物(20)話をする植物たち、その相手は? 梶田季生

2023年12月23日15時11分 コラムニスト : 梶田季生
  • ツイート
印刷
関連タグ:梶田季生
聖書と植物(20)話をする植物たち、その相手は? 梶田季生+
キャベツ畑(写真:masami_9625)

1. はじめに

ある時、急にシジュウカラの甲高い鳴き声が起こると、一斉に仲間たちが飛び去りました。その上空にはタカが舞っていました。それを見たある研究者は、この鳥は「言葉」を持っていると直感し、研究を始めました。

それ以来、現在も長く緻密なフィールドワークを続けておられます。「ジャージャー」は蛇がいることを表すなど、さまざまな鳴き声を使って「警戒せよ」「集まれ」だったり、いい物を見つけたら「ここだよ」と教えたりするといいます。

植物ではどうでしょうか。ある木にガの幼虫が群がり、日を追うごとに葉が食べられていきました。ふんだらけだった株元が、ある日幼虫の死骸でいっぱいになっていたという話を昆虫生態学で聞いたのが、五十数年前です。自分で動くことができない植物に与えられた自己防衛の姿に感動したことを昨日のように覚えています。

2. 昆虫と植物

春になると、モンシロチョウやコナガがキャベツに飛んで来て卵を産み、それぞれの幼虫は好んで葉を穴だらけにします。農家にとっては頭が痛いことです。

聖書と植物(20)話をする植物たち、その相手は? 梶田季生
コナガ(写真:Ihor Hvozdetskyi)

キャベツは4種類の香りを放ちます。幼虫に食害されたキャベツも同じ4種類の香り成分を出しますが、なんとその成分の割合が異なるといいます。しかも、例えばアオムシとコナガ幼虫の両方に食われた場合も同じ成分を出しますが、それぞれ単独で食べられたときとは成分比が異なるのです。4種類の成分とはキャベツ特有のみどりの香り、硫黄化合物、モノテルペン、セスキテルペンです。

コナガに食われた株に間もなくコナガサムライコマユバチが飛来して来ます。コナガの天敵です。その蜂は留まるとすぐコナガの幼虫に卵を産みます。卵はふ化し、さなぎとなり、羽化して蜂となります。その間、全てのことは幼虫の体の中で起こります。外部からは全く分かりません。こうしてキャベツは、間接的にコナガからの被害を避けるのです。さらに不思議なからくりがあります。

両者に食われた株と、コナガのみに食害された株とがある場合には、このコナガの天敵は圧倒的に、コナガのみに食べられている株に来るといいます。これはコナガサムライコマユバチが次世代のために、間違ってアオムシに産卵しないよう、さまざまな香りを嗅ぎ分けているのです。

聖書と植物(20)話をする植物たち、その相手は? 梶田季生
コナガサムライコマユバチ(写真:Beatriz Moisset)

3. 植物と植物の会話

モンシロチョウの幼虫に食われたキャベツは特有の香りを出します。食害の程度に関係なく、その香りを発散させます。食害のない健全な株がその香りを受け取ると、その健全株の遺伝子レベルにおいて、被害を受けたときに発現する防衛遺伝子が発現するといいます。

このように、アオムシの被害株の特別な香りを受け取り、自らその香りを出してアオムシを寄せ付けないというやりとりが行われているのです。

聖書は語ります。

昼は昼へ話を伝え
夜は夜へ知識を示す。

話しもせず 語りもせず
その声も聞こえない。(詩篇19:2、3)

人の目に見えず、人の感覚では捉えられません。ですが、彼らは見事な会話をしているのです。植物界、昆虫界に与えられた、創造者の緻密な知恵です。

地は植物を・・・生じさせた。神はそれを良しと見られた。(創世記1:12)

あなた(主)は知恵をもってそれらをみな造られました。(詩篇104:24)

天は神の栄光を語り告げ
大空は御手のわざを告げ知らせる。(詩篇19:1)

<<前回へ     次回へ>>

◇

梶田季生

梶田季生

(かじた・すえお)

1946年愛知県生まれ。66年に日本バプテスト宣教団津新町キリスト教会で受洗。学生時代はKGK(キリスト者学生会)で交流。68年に三重大学農学部農学科(育種)を卒業。72年に大阪聖書神学校を卒業後、池田キリスト教会伝道師。80年から南都農園(現ナント種苗)飛鳥育種農場で品種改良に従事し、メロン、カボチャ、大根を担当。農場長および宇陀育種研究農場長を経て退職。単立名張聖書キリスト教会元牧師、みえ洗足キリスト教会元協力牧師。このほど、聖書の視点から植物に託されたメッセージをひも解く『聖書の植物―草と木に託されたメッセージ』(イーグレープ、四六判・300ページ、税込2200円)を出版した。なぜイエスは人との関係をブドウに例えたのか、アーモンドはなぜキリストの復活の象徴なのか。実物のカラー写真を配置しながら、分かりやすい言葉で解説している。注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:梶田季生
  • ツイート

関連記事

  • 聖書と植物(19)個性的なテレビンの木 梶田季生

  • 聖書と植物(18)樫の木 梶田季生

  • 聖書と植物(17)用途の広いいちじく桑の木 梶田季生

  • 聖書と植物(16)人生の花とことばの力 梶田季生

  • 聖書と植物(15)アーモンドの花とケーパーのつぼみ 梶田季生

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 主につながり、人々を主につなげよう 万代栄嗣

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(244)聖書と考える「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • 聖書のイエス(17)「わたしを見た者は、父を見たのです」 さとうまさこ

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 新しい発見 佐々木満男

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.