若さあふれる学生クリスチャンたちの修養会「KOSTA−Japan」(以下、KOSTA)が15日から18日の4日間、長野県知立市野外センターで開催された。日本、韓国、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどから来日した講師が次々と教壇に立ち、「世の和解者イエス・キリスト」の主題のもとに集まった韓国人留学生およそ2700人、日本人学生700人、中国人留学生100人を前に、福音のメッセージを語った。
KOSTAとは、「Korean Students in All Nations」の略。1986年、アメリカで韓国人留学生を対象に開いた集会から始まり、フランスやイタリアなどのヨーロッパ、現在は日本、ロシア、カナダ、中国、ニュージーランド、オーストラリア、台湾、フィリピン、マレーシアなどにその働きは広まる。日本ではその初期から日本人学生の参加が多いことが特徴で、中国人留学生とあわせて日本・韓国・中国の若者が集う国内最大級の集会の一つとなっている。それだけ国内外からの注目も集まる。今回の集会には、オーストラリアやニュージーランドのKOSTA代表も講師として参加。日本福音同盟(JEA)理事長、峯野龍弘牧師の姿もあった。
参加した若者たちは、講師たちの語る洗練された御言葉を聴き、祈りを捧げる中で、それぞれに与えられた人生の確かな希望を見つけていた。
東京大学院博士課程3年の辻大輔さん(27)がKOSTAに参加するのは、今回で3回目。「イエス様に出会ってからの私の人生は完全に変わりました。昔の私は自分ばかり考えていました。しかし、今は神様を考えます」「KOSTAに参加して良いメッセージを聞いて、十分祈られることも祝福です」集会後、元気に証しした。
日本のブレインたちが集まる東京大学。その中でも辻さんが専攻する博士課程は難コースで有名である。辻さんは、勉強をすることも神様の宣教のための準備過程であると強調する。
教会に通い始めた辻さんの熱心な信仰生活ぶりに、家族は最初、目を見張った。息子の変化に一番驚いたのは父親であった。息子がどのような集会に参加しているのか、直接教会まで足を運んだ。辻さんの信仰生活を見て父親は、「私はあなたを信じる。健全な宗教生活をするのをみて安心した」と話したという。
辻さんは、今回のKOSTAで確実な答えを求めた。神学を勉強して、母校の東京大学で宣教活動をするか。物理学に進んで研究者の道を歩むか。「イエス様のいない人生がどれほど空しいか知っています。神様に栄光を捧げることに焦点をあわせて人生を設計します」
KOSTAには毎年、人生の岐路に立つ多くの若者が参加する。永遠に変わることのないイエス・キリストにある真理の光が、彼らの行くべき道を指し示す。今年もこのKOSTAから、主にある多くの若者が、御言葉を土台に新しい人生を歩みだした。