【CJC=東京】チリ北部サンホセ鉱山落盤事故で、地下から救出された作業員33人の生還に感謝するミサが10月17日、同鉱山のテント村『エスペランサ』(希望)で開かれた。作業員に配慮してミサは非公開だったが、少なくとも15人の作業員とその家族さらに救出活動に携わった関係者ら約200人が集まった。
テント村は、家族たちが作業員の無事救出を祈って、10週間も生活を続けてきた場所。
作業員らは地下での生活について口を閉ざしている。最年長のマリオ・ゴメスさんは、地下での生活について「われわれは語らない」と述べた。一方で、アリエル・ティコナさんは、作業員らが本の出版を計画していることを明らかにした。
救出当時、作業員が着ていたシャツには「主に感謝」「主に栄光と誉れを」とか「イエス」といった文字が記されており、地底生活の一端を示してはいる。
19歳のジミー・サンチェスさんは地底から送った手紙に「私たちは実際には34人だ。神が私たちをここに置き去りにはされなかった」と書いた、との情報もある。