旧東海道約500キロを歩いて福音を伝える伝道イベント「東海道53次ウォーク・ウィズ・ジーザス」の参加者一行は3日、東京・日本橋を出発した。日本プロテスタント宣教150周年の記念行事として企画され、東海道53次の各宿場にある諸教会をはじめ、多くの教会の協力を得て開催が実現した。同日、日本橋の日本国道路元標碑前で行われた開始式には中島秀一・日本福音同盟理事長が出席。最初のタスキを手渡された姫井雅夫スタッフ代表を出席者全員が囲んで祈り、手を置いて出発させた。24箇所のリレーポイントを通過し、最後の宿場町、京都・三条大橋までタスキをつなぐ。
4日目の6日午前11時半頃、一行は神奈川県小田原市の国府津キリスト教会に到着した。旧道を歩くと日本橋からここまでの総距離はすでに80キロを越える。前夜平塚福音キリスト教会に宿泊した一行は朝5時前に起床。朝のデボーションを行ってから教会を出発し、6時前にはJR平塚駅に到着して当日からの参加者と合流した。途中の大磯宿では、児童擁護施設エリザベス・サンダースホームにも立ち寄った。
初日から全距離を歩いてきた参加者も含め、この日は15人が参加。15歳の中学生から、中には83歳で翌日の箱根越えに挑もうと意気込む女性もいた。
教会に到着した一行は、同教会の水田眞佐子牧師を囲んで賛美と祈りの時を持った。水田牧師は、これまでの伝道生活で与えられた恵みを証しし、今後の課題として教会員の高齢化が進む中でぜひ青年会を立ち上げたい、そのために一人でも多くの青年が救いに導かれるようにと祈りを要請。挙げられた祈祷課題を覚えて、その場で参加者全員が3、4人のグループに分かれて祈りをささげた。
この日、小田原の午前11時現在の気温は28度。午後1時に教会の外へ出ると、曇りではあったが真夏の蒸し暑さが再び参加者たちを迎えた。参加者は汗でびっしょりになりながらも、「ウォーク・ウィズ・ジーザス」とプリントされたTシャツやタスキでイベントをアピール。道行く人に笑顔で挨拶を交わし、伝道用のトラクトを一人ひとりに手渡していた。小田原宿は、江戸を出てから通過する初めての城下町で、箱根の山越えを前に東海道屈指の大宿場として栄えた宿。国府津駅前から小田原駅周辺をつなぐ旧道は、ほぼ国道沿いの道が続いた。
小田原駅を通過し、一行は午後4時半頃、この日宿泊するキリスト兄弟団小田原教会に到着。同教会の藤波勝正牧師夫妻が、一日の行程を終えた参加者たちを温かく迎えた。