今年5月に亡くなった世界的な宣教学者ラルフ・D・ウィンター博士の昇天記念礼拝が28日、米カリフォルニア州パサディナにあるライク・アベニュー組合教会で行われた。記念礼拝には、米サドルバック教会のリック・ウォレン牧師などウィンター博士を慕う世界のキリスト教指導者ら2000人近くが参加した。
20世紀最大の宣教学者と称されるウィンター博士は、未だに福音に触れたことのない民族(unreached people groups)への伝道の提唱者として知られている。1974年、伝道者ビリー・グラハム師の提唱で開かれた第1回ローザンヌ世界宣教会議におけるウィンター博士の発表は、その後の世界宣教に非常に大きな影響を与えた。
ウィンター博士自身も同会議での発表後には、10年以上にわたって教鞭を取ってきたフラー神学大学での教授職を辞し、1976年には世界宣教米国センター(USCWM)を設立。同センターは現在、様々な宣教団体の協力・研究機関として「宣教のシンクタンク」「宣教のペンタゴン」などと呼ばれている。
記念礼拝に参加したウォレン牧師は、現在では礼拝参加者数2万人以上と米国では最大規模の教会までに成長したサドルバック教会の開拓時代からウィンター博士と付き合いがあり、「私は40年以上にわたって博士を慕ってきた」「博士は私の人生に一つの印を残してくれた」などと語り、世界的な伝道者ビリー・グラハム師や学生宣教団体「キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)」の創設者であるビル・ブライト師と並び世界で最も影響のあるキリスト教指導者3人の内の1人だなどと証しした。
▲北米宣教指導者会議で放送されたラルフ・ウィンター博士の紹介動画