将来への不安や人間関係、健康、就職、結婚などで悩みを抱える心に、聖書から生きる力を得ようと、「心に充電!」をキーワードにした短期集中型の講座「Power Up! 4 days」が4月29日から5月2日まで、東京都千代田区の在日本韓国YMCAアジア青少年センターで開催された。創立7周年を向かえたキリスト教出版社の「イーグレープ」が記念イベントとして主催。神学校の学長や牧師のほか、ゴスペルシンガーやプロの中華料理人や鍼灸師として活躍するクリスチャンら10人が講演した。
1日目の29日は、ユーオーディ管弦楽団所属の北方奈津子さん(フルート)と、竹内晃二さん(ピアノ)による演奏で始まった。続いて、リフレッシュエンターテイメントとして、ピエロのJIMMY、マジック伝道師のカイク加藤さん、腹話術の加藤幸子さんらが登場。中華冷凍食品会社「大龍」の総料理長である荘明義氏が、断食の健康面への効果などについて触れつつ「医食同源リフレッシュセミナー」を講演した。
荘氏はセミナー前半では、麻婆豆腐を作りながら包丁の使い方や、鍋の振り方など料理の基本を実演。後半には、自身が十数年行ってきた断食と健康に関する話を語った。
荘氏によれば、断食(4〜5日以上)をすると、血管内にたまった余分な糖や脂肪などもエネルギーとして使われるようになり、一度体が「リセット」された状態になる。リセットされた体は軽く感じ、草花の香りを感じたり、繊細な味にも敏感になる。また、体がどんな栄養を求めているのかも分かるようになってくると自身の体験を語った。キリスト教では、悔い改めの時や、集中して祈るときなどに断食をする場合があるが、健康面でも効果があるようだ。
同講座は、今年の日本プロテスタント宣教150周年も記念するイベントで、29日にはこのほか、川口一彦氏(愛知福音キリスト教会牧師)による「東回りのキリスト教・景教セミナー」「漢字で聖書を解き明かすおもろいセミナー」が行われた。