ローザンヌ運動は、過去50年間にわたり歴史的な会議や世界的な宣教リーダーシップで広く知られており、「大宣教命令の現状」報告書を発表している。この報告書は、大宣教命令を果たす上で最も重要なギャップと機会を分析している。
報告書では、世界各地からの150人以上のグローバルな宣教の専門家の洞察によって深められ、これらの専門家のうち40%はグローバルサウス、35%はグローバルノース、25%はグローバルイーストを代表している。さらに、何百もの情報源に基づいた調査やオリジナルの研究も取り入れられている。まず英語で発表され、その後スペイン語、ポルトガル語、フランス語、韓国語、中国語、ロシア語の6つの言語に翻訳され、利用可能になっている。
報告書のハイライトは以下の通りだ。
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1. デジタル時代における大宣教命令
今日のデジタル時代において、福音伝道は新たな課題に直面しており、オンラインプラットフォームがアイデンティティーとコミュニティーを形成する中で、単なるコンテンツ提供以上の複雑さを帯びています。成功するためには、大宣教命令の努力は意図的にデジタルの境界を越える必要があります。
2. 人間性の問題
今日、技術の発展がかつてないほど進んでいる時代であり、日常生活の急速な変化の中で、人間であることの意味が問われています。これらの広範な文化運動は、希望、救済、そして救いに至る道に関する新たな代替を提示し、福音の真実性を実質的に変えています。
3. 新しい中産階級
2020年ごろ、世界の人口の多くが新たに中産階級に加わり、2050年までにさらに20億人が増加すると予測されています。この人口動態の変化は世界のダイナミクスを大きく変えるため、大宣教命令の努力において必要な調整が求められています。
4. 高齢化する世界人口
60歳以上の人々は世界で最も急速に増加している人口であり、2020年には10億人から2050年には21億人に増加すると予測されています。これまでの数十年間、キリスト教の宣教活動では高齢化に十分な焦点が当てられていませんでした。これは急速に増加する60歳以上の層にリーチし、弟子とするための素晴らしい機会に大きな影響を及ぼしています。
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この報告書は2024年4月23日にローザンヌ伝道協会によって世界的に発表された。
主イエスが昇天される前に、主は弟子たちに大宣教命令「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)を託された。私たちの世代で、ぜひこの大いなる委託が達成されるように祈っていただきたい。
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