神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。(ヨハネ3:17)
キリストが世に来た理由は、世を裁くためではなく、御子イエスによって世が救われるためです。人の罪からくる報酬は死であると聖書に書かれています。御子イエスが私たちの罪の身代わりに死んでくださったので、私たちはイエスを信じる信仰によって死から救われるのです。
旧約聖書では、神は裁き主で、その裁きを喜ぶという信仰者の告白が度々出てきます。神は信仰者とそうでない者を裁く聖絶の神でもあります。新約聖書では、御子イエスを信じる者は裁かれることはないが、御子イエスを信じない者は、信じなかったのですでに裁かれているとイエスは言われました。
「なぜなら、神によって生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか」(1ヨハネ5:4、5)
「わたしが、定めの時を決め、わたしみずから公正にさばく」(詩篇75:2)
「イエスは私たちに命じて、このイエスこそ生きている者と死んだ者とのさばき主として、神によって定められた方であることを人々に宣べ伝え、そのあかしをするように、言われたのです」(使徒10:42)
神の救いとは、イエスの十字架と復活によって完成された救いを、罪を悔い改めて受け取ることです。イエスはキリスト、救い主と告白し、真理を選び取って人生が変えられ、天の御国に入れられることです。
世に勝つ者とは、神を愛し、神の教えを守り、神によって新しく生まれた者です。その人は、神であるキリストのために生き、キリストに栄光をお返しする人です。
「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです」(ガラテヤ2:20)
「神は私たちを救い、また、聖なる招きをもって召してくださいましたが、それは私たちの働きによるのではなく、ご自身の計画と恵みとによるのです。この恵みは、キリスト・イエスにおいて、私たちに永遠の昔に与えられたものであって、それが今、私たちの救い主キリスト・イエスの現れによって明らかにされたのです。キリストは死を滅ぼし、福音によって、いのちと不滅を明らかに示されました」(2テモテ1:9、10)
神は、それぞれの行いに従って公平に正しく裁かれるお方です。地上で与えられている定められた時を、神を畏れつつ過ごすことが大切です。私たちの信仰と希望、命は創造主なる神にかかっているのです。
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