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変革をもたらす権威ある言葉 安食弘幸

2022年10月26日10時58分 コラムニスト : 安食弘幸
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変革をもたらす権威ある言葉 安食弘幸+

「イエスがこれらのことばを語り終えられると、群衆はその教えに驚いた。イエスが、彼らの律法学者たちのようにではなく、権威ある者として教えられたからである」(マタイ7:28、29)

夜の盛り場で、何が原因か分かりませんが3人の女性が派手にけんかしています。お互いに相手を激しくののしり、つかみ合いをしています。通行人がお巡りさんを呼んだので、3人は交番に連れていかれます。3人は交番でも激しくののしり合っています。

若いお巡りさんが「ちょっと落ち着いてください。一人ずつ順番に話してください」と必死に頼みますが、3人は黙りません。そこへ、年配の優しそうなお巡りさんがやってきて、3人に一声かけました。すると3人は、ピタリと口を閉じてしまいました。

年配のお巡りさんは何と言ったのでしょうか。彼は、わめき合っている3人にこう言ったのです。

「どれどれ、わしが話を聞いてやるから年を食ってる順に話してみろ。さあ誰からだ?」

言葉は使いようです。言葉には力があって、的確に用いると混乱を秩序に変えることができるのです。イエス・キリストの言葉は神の権威に満ちていて、それを聞く人々の人生に大きな変革をもたらしました。

悪霊につかれて苦しんでいる人に対してイエスは言葉を使い「黙れ。その人から出て行け」と言われました。すると悪霊は、その人の中から出て行ったのです。それを見ていた人々は言いました。「今のおことばはどうだ。権威と力とでお命じになったので汚れた霊でも出て行ったのだ」

また、イエスはペテロのしゅうとがひどい熱病で苦しんでいるときに「その枕元に来て熱を叱りつけられると熱がひき、彼女はすぐに立ち上がって彼らをもてなし始めた」とあります。ここでも、イエスの権威ある言葉が病いを癒やしたのです。

イエス・キリストの言葉は神の権威に満ちていたので、悪霊どもも病いも従わざるを得なかったのです。

この世の中には「人の言葉」があふれています。中には素晴らしい言葉もあります。しかし、しょせん死ぬべき不完全な人の言葉です。私たちの心を本当に満たし、癒やし、解放するのは、神の権威と力に満ちた言葉だけです。

神の言葉は今日も力強く、聞く人々の心に働きかけています。神の言葉によって人生に変革の祝福を受けた一人の女性の体験談を紹介します。彼女は米国のジョージア州在住のデボラ・マーカーソンさんです。

「私たちは誰でも “過去” を持っています。私も誇ることのできない過去を持っていますが、神様の恵みによって “将来” を持つことができました。

1991年、私は全てを持っていると思っていました。夫があり、9歳の素晴らしい息子がおり、新居を手に入れ、1匹の犬と美しい庭もありました。でも、私の人生にはイエス様がおられなかったのです。

私の夫は私を裏切り、若い女性と付き合うようになり離婚してほしいと言ってきました。私は打ちのめされ、屈辱的な思いになりました。その頃、私はジョージア州の裁判所で働いており、そこで結婚証明書も発行していました。まさか私が、彼と新しく花嫁になる女性との結婚証明書を発行することになるなんて誰が想像したでしょうか。

数日後、私は職場であまり激しく泣いたので、ボスはもう、うちに帰るように言いました。あの夜、私はもうこれ以上生きていく理由がないと思い、私のナイトテーブルには拳銃がしまってあることも知っていたので、自分の人生を終わりにしようと思いました。

私はナイトテーブルの引き出しを開けて拳銃を取り出そうとしましたが、そこにある聖書に目が留まりました。私は無作為にページをめくって詩篇34篇を開き、繰り返し繰り返しそこを読みました。

その夜、私の胸に刺さった言葉は〈17−18〉の言葉でした。

『彼らが叫ぶと、主は聞いてくださる。そして、彼らをそのすべての苦しみから救い出される。主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、霊の砕かれた者を救われる』

私は子どもの頃は教会に行っていましたが、大きくなるにつれて教会から足は遠のいていきました。しかし、次の日曜日には教会に行かなければと思いました。

私は次の日曜日、ジョージア州モールトリーにある第一バプテスト教会に出席しました。説教が終わり招きの音楽が始まると、私はすぐに前に出て行きました。牧師先生は私のために祈ってくれました。

その時、私の心の中に新しいことが始まったと分かりました。平安と喜びがあふれてきました。私は神に感謝します! もしあの夜自殺していたら、今私が経験しているクリスチャンであることの喜びを全て失っていたでしょう。それができたのは神の御言葉の力です。

あれから25年があっという間にたちました。神様は私の人生を本当に祝福してくださっています。最初の時に経験した主にある喜びと平安は、年ごとに私の心の中で大きくなっています。全てのことに神の栄光がありますように」

マーカーソンさんもまた、イエス・キリストの権威と力のある言葉によってとらえられ、人生が変えられた一人です。イエスの権威ある言葉は、それを受け取る人の人生を祝福しないで終わることはありません。

◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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