Skip to main content
2026年6月25日17時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

食べた人の幸い、食べない人の不幸 安食弘幸

2022年8月3日11時50分 コラムニスト : 安食弘幸
  • ツイート
印刷
関連タグ:安食弘幸
食べた人の幸い、食べない人の不幸 安食弘幸+

「イエスは言われた。『わたしがいのちのパンです。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません』」(ヨハネ6:35)

ある人がピザ屋に立ち寄り、テイクアウト(持ち帰り)のピザを注文しました。お店の人が言いました。「ピザをカットして差し上げますが、6ピースにしますか。それとも8ピースにしますか」

するとこの人は少し考えてから答えました。「6ピースでお願いします。多分1人で8ピースは食べられないと思いますので」

ヨハネの福音書の18、19章には、ユダヤ総督ポンテオ・ピラトとユダヤ人の宗教的指導者たちがイエス・キリストを捕らえて、どう処分しようかと相談している様子が描かれています。つまり「いのちのピザ」ならぬ「いのちのパン」であるイエス・キリストをどう食べるか(どう信じるか)ではなく、どう切るか(どう殺すか)を思案しているのです。

ピラトはユダヤ地方の総督として、占領地の行政の一切をローマ皇帝より任されていました。いつもはカイザリヤに住んでいますが、ユダヤ人の過越の祭りで多くの人々がエルサレムに集まってきていたので、ピラトは軍隊と共に治安維持のためにエルサレムに来ていました。

ピラトには全力を挙げてエルサレムの治安を守らねばならない理由がありました。というのは、ピラトはサジェイナスという人物のとりなしによってユダヤ総督の地位を手に入れたのですが、そのサジェイナスがローマ皇帝テベリウスに謀反を企て、それが発覚し殺害されました。

ローマの元老院はサジェイナスの友人関係を調べ、彼と共謀した者はいないかと調査していました。ですからピラトは、ローマ皇帝に対する忠誠を疑われるような行動は何としても避けなければならなかったのです。

ユダヤ人の暴動など、決してあってはならないことでした。しかし、ピラトはイエスを尋問した結果、ユダヤ人たちの訴えが悪意とうそで塗り固められたものであることをすぐに見抜きました。ですから、ピラトは何度もユダヤ人に対して「イエスは無罪である」と宣告します。そして、ピラトはイエスを釈放しようと努力します。

しかしユダヤ人の怒りが収まらないのを見て、ピラトはイエスをむち打ちにしました。このむちは「ローマ式のむち打ち」でした。ローマ式のむちは先が幾つも分かれていて、その先にそれぞれ鉛や釘、動物の骨が埋め込んであり、それで打たれると背中の皮は裂け、肉片が飛び散り骨は砕かれます。

ローマ式むちはしばしば人を死に至らせることもありました。当時の文献によれば、むちを受けた人の顔は家族でも見分けがつかなくなるほどだったそうです。

ピラトは、むち打たれ、ひどく傷ついたイエスをユダヤ人群衆の前に引き出して、彼らの同情と憐(あわ)れみを誘おうとしました。「どうだ!これだけひどくむち打てばお前たちの気も済んだだろう!」さらに、ピラトは一つの提案をします。

「過越の祭りには、ひとりの犯罪人を釈放する習わしになっている。このイエスを釈放しよう」。しかし群衆は「この人ではない。バラバだ」とますます激しく叫び出しました。

そこでピラトは、自分では手の施しようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、イエスを十字架につけるために彼らに引き渡しました。ピラトは、自分の目の前に立つイエスは無罪だと確信するだけでなく、真理であり自分の人生にとっても重要な存在だと気付きながらも、群衆を恐れ、自分の地位を失うことを恐れ、死刑の命令を下したのです。

ここにピラトの悲劇があります。ピラトは「いのちのパン」を食べ損なった人です。歴史家エウセビオスによれば、ピラトはこの数年後に自殺しています。

柳田邦男著『ガン50人の勇気』の中に、作家の中山義秀さんがどのような最期を迎えたかがつづられています。

「主治医だった虎の門病院の浅井一太郎院長によると、中山氏は連日大量の輸血を受けながらも病床で本を読んでいた。そして死の五日前には心を決めたのか看護師に対し早々と『大変お世話になりました』と別れの挨拶をしていた。最後の日曜日・・・中山氏は見舞いに現れた門馬氏にいきなり酸素テントの中から『洗礼をやってくれ』と言った。門馬氏は牧師だったが、あまりの突然さに『そうか、その気になったらいつでもしてやるけど、まあ今日、明日ということもないだろう』と答えた。・・・中山氏は真剣な表情で言い返した。『おれが今日、明日に死ぬかも知れないのはわかっている。間に合わないといけない。いますぐやってもらいたいから君を呼んだんだ』・・・『洗礼を受けたか受けないかは、おれにとって大変な違い。天と地ほどの違いがある。洗礼を受けたという事実をおれは頼りにしたい。頼むからおれの力になってくれ』・・・洗礼が済むと中山氏は明るい顔になり『広い世界が目の前に開けたようだな』と言った。・・・すべてが済んで、門馬氏が帰るとき、門馬氏の目に中山氏の元気が出たような明るい顔が映った。すでに外は暗くなっていた。中山氏は翌日意識不明に陥り、世を去った」

この中山氏という人物がどんな生涯を歩んできたのかは分かりませんが、彼が人生の危機に「いのちのパン」であるイエス・キリストを食べる(信じる)ことで救いにあずかり、天国の門をくぐることができたのです。

想像するに、中山氏はこれまで門馬牧師に何度も信仰をしっかり持つように勧められたに違いありません。そのたびに心が揺れたのでしょう。ピラトのように。しかしピラトとの決定的な違いは、ピラトは「いのちのパン」を食べ損なったのに対して、中山氏は「いのちのパン」をしっかり食べたのです。

「いのちのパン」を食べた人の幸いと食べ損なった人の不幸がここにあります。

◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

■ 峰町キリスト教会ホームページ
■ 峰町キリスト教会 YouTube
■ 峰町キリスト教会 Facebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:安食弘幸
  • ツイート

関連記事

  • 史上最高のグッドニュース 安食弘幸

  • GPSを信頼せよ 安食弘幸

  • 最高のポジティブ心理学者 安食弘幸

  • バナナを握り締める猿の悲劇 安食弘幸

  • 破顔一笑で一生幸せ 安食弘幸

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • 韓国異端「新天地」の李萬熙総会長を逮捕、信者5万6千人を政党に強制入党させた疑い

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 「ヘブライズムが世界を救う」 ジーザス・ジューン・フェスティバル2026、東京・新宿で6月29日

  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(6)フランケの「孤児の家」

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 日本キリスト教海外医療協力会、新会長に柳澤理子氏 椙山女学園大学教授

  • ワールドミッションレポート(6月24日):メキシコ カルテルと伝統の狭間で─暴力に耐えるキリストの弟子たち

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

編集部のおすすめ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.