世界各国から500人以上の福音主義キリスト教指導者が参加し、25日からタイのパタヤで開かれていた世界福音同盟(WEA)の総会が30日、閉会した。参加者は、福音を地の果てにまで伝える世界宣教への献身の心を新たにした。
閉会にあたり、128カ国の福音同盟の指導者は、「信教の自由」「平和を作ること」「世界的な経済危機」「ヒト免疫不全ウィルスとエイズ」「貧困」「キリスト教精神に基づく地球環境保護」の6つに関して、これを懸案事項として表明する決議を出した。
WEA国際ディレクターのジェフ・タニクリフ氏は閉会に際して、「私たちが今生きている世界において地球規模の現実問題を考えるとき、大きな挑戦を受けます。しかし、これは大きな機会でもあります」と述べた。
7年に一度の総会期間中、参加者はWEAの新しいビジョンとそれを達成するための工程について話し合った。また、最も切迫した世界規模の問題と、それに対する福音主義のキリスト者としての応答について情報を共有。実用的なトレーニングも受けながら、各国間のネットワークをこれまでよりも強化し、WEAをより強力なキリスト教機関として建て上げるための備えをした。
タニクリフ氏は、「WEAの使命は福音を宣布し、実行することです。総合的な宣教と全体的な変革を理解することによって、WEAの今後の戦略が補強されるでしょう。これは伝道と社会への関与を互いに平行して行うという単純な話ではなく、総合的な宣教と福音の宣布によって私たちが社会に影響を与えていくということです。私たちは人生のすべての局面において愛すること、悔い改めることを人々に呼びかけます」と語り、社会問題に関わることが、WEAの責務である伝道を妥協する理由にはならないことを強調した。
さらに、「もし誰かに、私たちWEAが世界宣教に対して弱気になっているなどと言われたなら、私たちは彼らに対して『私たちは完全に世界宣教に献身しています』と答えることができます。なぜなら、人々の人生を変えることができるのはイエス・キリストただ一人だからです」と付け加えた。