ロンドン神学院(LST)のカルビン・サミュエル校長が辞任した。自身の振る舞いをめぐり内部調査が行われたことを受け、引責したものとみられる。
サミュエル氏は、カリブ海の島国バルバドス出身。メソジスト派の聖職者で、英ダラム大学からLSTに移籍してきた。ダラム大学では、セントジョンズ・カレッジの学部長とウェスレー研究センターの所長を務めていた。
LSTは声明で次のように発表した。
「ロンドン神学院は、カルビン・T・サミュエル博士が2月24日付で校長の職を辞されたことを発表します。外部からの指摘で同氏に対する複数の嫌疑が浮上し、その真実性に対して理事会による内部調査が入りました。本学は、辞任という同氏の決断を受け入れました」
LSTは校長代理として、オーストラリア出身の聖書学者であるグラハム・トゥエルフィトゥリー教授を任命した。
現在、トゥエルフィトゥリー氏は学部長を務めており、幅広い牧会経験と学術的経験を兼ね備えている。同氏は、LSTの理事会と経営陣から全幅の信頼を受けて校長代理の職務を受け入れ、今後数カ月間その職務に当たることになるという。
トゥエルフィトゥリー氏は任命を受け、「これからチャレンジの日々が続きます。本学はこの困難な時期を乗り切るために、一人一人を必要としています。共に力を合わせ、神に寄り頼み、神の導きを求めていきましょう。本学は神にこよなく愛されています。同時に本学は今後、あらゆる努力を必要としています」と述べた。
LSTは、ロンドン北西部にある超教派の福音主義神学大学。1943年にロンドン聖書大学(LBC)として設立され、2004年に改称した。ホームページでは、欧州で最も大きい超教派の福音主義神学大学だとしている。