インド東部のオリッサ州で発生したヒンドゥー教徒によるキリスト教徒に対する暴動でこれまでに16人が殺害され、数千人が非難を余儀なくされるまで事態が悪化している。これを受けて、聖公会の霊的最高指導者であるローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教が、暴動を即時停止するよう呼びかけた。
カンタベリー大主教は、「この暴力に直面する人々の恐怖や彼らの生活、教会を立て直すための支援、孤児院や学校への支援、将来の和解に向けての動きについて、世界中のキリスト者と信仰者が知ることを願う」と、事態の深刻性を知るように求めた。
暴動は先月末、ヒンドゥー教の指導者とそれに付き添う4人が殺害されたことを発端に、一部のヒンドゥー協過激派らが鉈を振り回すなどして始まったという。暴動によってキリスト教徒の民家や孤児院、教会が焼き討ちされた。孤児院への攻撃から子どもを守ろうとした若い女性が生きたまま焼かれるという最悪の事態も起こっている。
現在、暴動を避けるため数千人のキリスト教徒が避難をしており、一刻も早い問題の解決のために祈りが必要とされている。