教皇ベネディクト16世は13日、シドニーで15日から開催される大会「世界青年の日」に出席するため現地に到着した。同教皇のオーストラリア訪問は初めて。大会最終日の20日午前には、大規模な野外ミサを司式する。滞在は9日間の予定。
同大会は、当時の教皇ヨハネ・パウロ2世の呼びかけで85年にローマで始まり、世界各地を巡りながら2、3年ごとに開催されてきた。毎回信仰を持つ若者たちが世界中から集まり、よき交わりと信仰を深める場となっている。今大会には日本からの参加者も含め、地元メディアによると約200カ国から約50万人が参加する見通しだ。
オーストラリアでは最近、カトリックの聖職者による性的虐待事件が問題となっている。教皇はシドニーへ向かう機内で記者団に対し、被害者に謝罪する意向を示した。