いつもキリストにある希望を持つこと
キリスト者のビジネスマンが、労働へ聖書的原則を適用させ、神の御心に添った本来の労働を行うことは、言葉で言うほど簡単なことではないし、また時間もかかることと思う。従ってその目標に向かって、あせらずに、粘り強く、一歩一歩進めていくことが肝要である。その歩みを支えるものとして、いつも神とキリストに根拠を置いた希望を持つことが重要である。その希望とは…。
(イ)1番目は、神との平和を保ち、キリストと共に永遠に生きるという未来への希望である。ローマ8:19~21に「被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現れを待ち望んでいるのです。それは、被造物が虚無に服したのが自分の意志ではなく、服従させた方によるのであって、望みがあるからです。被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます」とある通りである。この希望によって、いつまでも変わることなくキリストと共に生きるという根源的な安心感を持つことができ、将来への不安を乗り越えることができる。それ故、目標に向かって着実に歩みを続けることができる。
(ロ)2番目は、神は日々の試練や患難をも益に変えてくださるという現在の希望である。ローマ5:3~5に「そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです」とある。この御言葉から、キリスト者は患難さえも喜ぶことができ、希望を持つことができる存在であり、その希望はキリスト者の心に注がれている神の愛の故に、決して失望に終わることがないということが分かる。この希望の故に、キリスト者のビジネスマンは、苦しい中にあっても、心の底にはいつも御霊にある平安を持つことができ、目標に向かって歩み続けることができる。
(ハ)3番目は、神はキリスト者を深く愛されているので、神の御心にかなう願いは必ず成し遂げられるという希望である。この希望は、神の私たちに対する深いご愛を聖霊によって知ること、また神には約束されたことを成し遂げる力があることを堅く信じることなどによって抱くことができる。ローマ4:21に「神には約束されたことを成就する力があることを堅く信じました」とある通りである。この希望の故に、期待しつつ目標に向かって歩むことができる。
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(参考並びに引用資料)
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