一年くらい前、ドラマの「半沢直樹」に夢中になりました。もうあれから一年がたってしまったのかとしみじみ感じます。同時に、あまりにもいろいろなことが荒波のように起こったので、一年前が大昔のようにも思えます。
人生の中で時々、夢中にさせてくれるドラマ、映画、小説と出会います。心が感動して、いつの間にか嫌なことを忘れることができたり、明日への希望や勇気をもらえたり、多くのことを学ぶことができます。
ことわざに、「事実は小説よりも奇なり」という言葉があります。「現実に起こる出来事は、作られた物語の中で起こることよりも不思議で面白い」という意味です。ふと自分の人生に起こった出来事一つ一つを思い巡らしてみました。
なぜだか、良かったと思えることは、案外簡単に忘れているんだなあと思います。しかし、つらかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと、不安や恐れに縛られるような問題や苦しい出来事は、なかなか忘れられません。思い出すと、その時の感情も一緒によみがえってきて、つらくなることがあります。そんな時、次の二つのことをして、両方のバランスを取るようにします。
1)良かったことを何度も思い出して感謝する。
2)嫌な思い出を教訓としたら、神の手に委ねて忘れる。
部分的に見ると、良かったこととつらかったことがそれぞれありますが、全体を通してみるとあら不思議。ドラマや映画や小説にはるかにまさって、感動的であり、ドラマチックで、すごいストーリーだと驚きます。
1)10回くらい、命を落としそうな危険から守られました。
2)10回くらい、人生の大ピンチから守られました。
3)すべてのマイナスと思った出来事がプラスに変わっています。
神様は、私たちを決して退屈させるようなお方ではありません。みなさんも、新しいノートを一冊買って、自分史を書いてみませんか。きっと、「事実は小説よりも奇なり」という事実に気づき、人生って面白い、人生って素晴らしいと感じられると思います。
「サムエルは一つの石を取り、それをミツパとシェンの間に置き、それにエベン・エゼルという名をつけ、『ここまで主が私たちを助けてくださった』と言った」(Ⅰサムエル7:12)
素晴らしいドラマや映画や小説も良いと思いますが、それに負けるとも劣らないのが、みなさんの人生です。その人生を一つ一つ掘り起こしてみると、退屈は逃げ去り、絶望も悲しみも消えていき、神様が私を愛して下さっていることに気付かれると思います。そうしたら、人生に幸せと充実感を感じられるはずです。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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