【CJC=東京】教皇フランシスコは13日、スペイン・バルセロナの地元紙ラ・バンガルディアのインタビューに応じ、前教皇ベネディクト16世と同様、自身も退位の時期については「神に助言を乞う」考えであることを明らかにした。AFP通信が報じた。
教皇は「寿命が延び、われわれは物事をそれまで通りにやっていけなくなる年齢まで生きるようになった」と語り、前教皇ベネディクト16世の生前退位について、「偉大な行動」だったと述べた。ベネディクト16世は昨2013年、中世以降で初めて自らの意思によって生前退位し、名誉教皇となった。
教皇は、「わたしも前教皇にならうつもりだ。その時がいつ来るのかお示しになり、どう行動すべきか教えて下さるよう神に祈る。神は必ず、それらを知らせてくれるだろう」と述べた。
教皇はまた、専用車「ポ−プモービル」に乗らなければ命を失う危険もあることを認める一方で、専用車の防弾ガラスを「壁」と表現。「たとえガラス張りでも、イワシの缶詰のように窮屈な車の中からでは人々にあいさつをすることも、愛していると伝えることもできない」と述べた。
「私の身に何か起こり得るというのは事実だ。だが、現実的に考えれば、私の年齢なら失うものはそれほど多くない」と語ったとAFP通信は報じている。