日本ペンテコステ教団・エリムキリスト教会グループが8日、主日礼拝のインターネット中継を開始した。中継先の堺エリムキリスト教会(大阪府堺市)の信徒たちは、生駒聖書学院教会(奈良県生駒市)から同グループ代表の榮義之牧師が伝えるメッセージをリアルタイムで聴いて礼拝をささげた。ミッションブロードバンド(以下、ミッションBB=http://msbb.jp/)の技術による美しい映像と音声、喜びの知らせに溢れた榮師のメッセージは、信徒たちから「良かった」と好評を得、新しい宣教の展望に手ごたえを感じさせるうれしいスタートとなった。
午後3時には礼拝放送の音源を同教会の放送専用サイト(http://elim.jp/)にアップし、全世界に向けて福音のメッセージを発信した。
来週からは堺エリムキリスト教会に加え、門真エリムキリスト教会(大阪府門真市)でも中継を計画している。設備が整い次第、富雄キリスト教会(奈良県奈良市)でも始めたいとしている。
中継と発信は現在、実務経験者であるミッションBBの技術者が行っているが、今後1カ月かけて同教会の信徒たちが仕組みを学び、自分たちの手で今後作業を行う予定だ。努力を惜しまない神学生たちの姿を見て榮師は「がんばってくれている」と、新しい宣教ツールの導入に期待を寄せている。
放送終了直後、礼拝を視聴した信徒たちから「臨場感があって良かった」などの感想が寄せられた。榮師は「励まされています」と感謝の思いを語っている。九州や上海にいて、これまで礼拝に直接参加できなかった兄弟姉妹たちが、放送を通して共に礼拝をささげているという。
榮師は、「一人でも多くの人が救われ、幸せに生きるように」とラジオ放送、教会開拓、神学校運営、アフリカ宣教、刑務所伝道、ブログ伝道など多くの「救いの窓口」を用意してきた。
今年の11月で受洗50周年という節目を迎える榮師は、「イエス・キリストを『アーメン、信じます』と受け入れた時から今日まで、ただ御言葉を素直に信じてきただけ」と、ひたすら十字架の救いを語り続けてきた自身の信仰の歩みを振り返った。榮師は、「海が水で満ちるように、聖書の御言葉が世界に満ちること。『アーメンと言えば救われる』をモットーに、天国に召されるまで福音を満たすことです」と夢を語り、いまも新しい宣教の取り組みに挑戦し続ける、生き生きとした信仰を感じさせた。