展示会では様々な年代、種類の中国語訳聖書が展示された。同展示会の目的は、中国全土にどのように聖書が広まっていったのかをより深く理解することにあるという。
中国キリスト教協議会(CCC)副総幹事の包佳源氏は「米国のキリスト者と中国のキリスト者が相互理解を深められることを期待しています」と述べている。展示会はCCCと中国三自愛運動が共同で主催している。
包佳源氏によると、米国人の多くは、中国でのキリスト教徒に対する誤った認識をもっているという。包氏によると、中国の多くのキリスト教徒は迫害されていないという。中国政府は宗教活動の自由を認めているが、現実として共産党政府として存続するために、政府が認可した宗教活動以外は規制している状態にあると説明している。
一方米国務省では今月、中国を「宗教的迫害」が懸念される第一の国としてリストアップした。中国は米政府によって宗教の自由を濫用している8カ国のうちの一国に含まれている。
包氏は「私たちは米国に対し、中国にも神様が存在していることを知ってほしいと願っています。イエス・キリストは中国国民の間で活動されています。私たちは米中関係を強化していくことを願っています。この展示会がそのための架け橋となることを願っています」と述べている。
同展示会によると、1985年以来中国で5,500万冊もの聖書が印刷されており、現在も中国国内で年間350万冊の聖書が印刷されているという。
中国聖書展示会は2006年にも米ニューヨーク、ロサンゼルスおよびアトランタで開催されていた。今年はより多くの都市で開催される予定で、米国で開催される前に既に香港でも開催されており、米国での展示会終了後はドイツで開催される予定であるという。
包氏は「中国のキリスト者のために全てのキリスト者の祈りを求めています。この展示会を通して聖霊様が働きかけてくださるように、神様のご計画に沿ってこの展示会が用いられることを願っています」と述べている。