東京基督教大(倉沢正則学長、以下、TCU)は17日、アフリカ宣教への関心を高める機会として、「アフリカのキリスト教−教会と地域開発」という主題で世界宣教講座を開催した。日本同盟基督教団中野教会(東京・中野区)が会場。主催側関係者の話で分かった。
同大公式サイトによると、講師はケニア出身のマラング・レア氏(アフリカ・ナザレン大学長、文学博士)。同氏は公演で、メディアを通して得られるアフリカの情報が限られていると指摘。近年進む開発とキリスト教会との関わりや教会の実情について報告。アフリカ宣教に関心を持ってほしい、と出席した同大の学生らに訴えた。
マラング氏は米・オリベット・ナザレン大家政学科を卒業後、北イリノイ大学とアイオワ州立大学で修士号取得。その後、アイオワ州立大で博士号、オリベット・ナザレン大で名誉文学博士号(Hon Dlitt)取得。 1971年より7年間カンカキーイリノイ大にて教鞭を取った後、ケニアに戻りケニアッタ大学の家政学科長に就任。国内教育向上への貢献が評されケニア大統領より銀星勲章を受章。1990年再渡米し、客員教授として複数の大学でアフリカに関する学びの向上に貢献する。 1996年よりアフリカ・ナザレン大学長。
同大は、世界宣教のために祈る「世界宣教デー」を設けるなど世界を視野に入れた宣教ビジョンの育成に注力している。