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待ち望む力 佐々木満男

2025年6月17日05時48分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 急いては事を仕損じる

欧州連合(EU)が環境保護を理由として、2035年までに従来のガソリン車やディーゼル車を電気自動車(EV)に切り替えるという政策を打ち出したことに呼応して、欧米および中国の自動車メーカーが一斉にEV製造にシフトした。

しかし、予想に反して、リチウムバッテリーの性能問題、充電インフラの不十分、欧米および中国政府がEVに対して支給した補助金のカットなどにより、日本のハイブリッド車などの販売が断然有利になり、昨年の市場を席巻した。そのため、欧米および中国の自動車メーカーは極度の業績不振に陥った。

各社が短期的利益を重視するあまり、EVの持つ欠陥や充電インフラの不足について十分に検討しないでEVシフトに乗ってしまったためである。一方、日本の自動車メーカーは10年先、20年先を見越して市場の状況を検討し、EVシフトは時期尚早と判断した。

2. 待ち望む力

「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある」(伝道の書3:1)。神は私たちの日々の営みの全てに関与してくださっている。だから、神の季節(シーズン)や神の時(タイミング)をいつも意識して考え、それを待ち望んでから行動すべきである。

「主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはってのぼることができる」(イザヤ40:31)。希望を持って神を信じ、神の時を待つならば、聖霊の力を受けてのぼることができる。待つことは、決して無駄な時間ではなく、新しい力を受けるために必要なのである。聖霊の力と導きのないまま、自分の思いで行動しても、良い実を結ぶことはない。

「わたしたちは、善を行うことに、うみ疲れてはならない。たゆまないでいると、時が来れば刈り取るようになる」(ガラテヤ6:9)。「待ち望む」とは、何もしないで手をこまねいて、ただ待つことではない。毎日こつこつと勤勉に働き、希望の実現のために努力を続けることである。そうすると、やがて時が来て、その結果を得ることができる。

「あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起こさせ、かつ実現に至らせるのは神である」(ピリピ2:13)。神は私たちに希望を与えてくださり、その希望は神が実現してくださるから、失望に終わることはない(ローマ5:5)。

3. 日本の新しい時代の到来

米コロンビア大学名誉教授ジェラルド・カーチス氏は、「2025年1月20日、トランプ大統領が就任したときに、戦後80年が終わった。今年は日本が新時代に入ったという認識を持つべきだ」と語った。

今年は昭和100年、戦後80年という時代の大きな区切りで、日本にとって長らく待ち望んできた神の時が来たように思う。トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」による一方的な関税政策の強行で、かえって米国は世界各国から信用を失墜して孤立し、政治的にも経済的にも衰退しつつある。ロシアは国際法上違法なウクライナ侵攻による戦争の継続で、既に大きく疲弊している。中国は共産党の経済政策の大失敗により、破綻寸前にある。また、EUは加盟国間の一致にほころびが出て動揺している。

そんな中で唯一、日本だけが政治・経済・社会の安定性、ハイレベルの工業技術力、民族としての信頼性が高く評価され、今や世界中の資本が流入し、外資企業がその工場、研究所、ビジネス拠点を移動しつつある。これからリバイバル(霊的覚醒)が起き、キリストを信じる信仰の土台の上に日本が強く立ち上がる時が来たのだと思う。

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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