ヒーリングゴスペルシンガーの戸坂純子さんが、10月12日にゴスペルナンバーを中心とした新アルバム「Your Songs 2~恵みの時~」をリリースする。オリジナル曲を含む12曲を収録。コロナ禍やウクライナ戦争など、聖書が預言する終末を感じさせる時代に、愛であり救い主であるイエス・キリストを伝えたいと選曲した。
フェリス女学院在学中からピアニストとして活動し、卒業後はジャズボーカリストとして活躍していた戸坂さん。クリスチャンになったのは2008年のことだった。牧師から勧められたワーシップソング「君は愛されるため生まれた」との出会いがきっかけとなり、人生が一変。それまでは、父親からの虐待による他人に言えない悩みを抱え、自らも愛し方が分からず孤独な人生を歩んでいたが、生きる喜びを心から感じられるようになった。
その後、11年には最初のゴスペルアルバム「Glowing~光のように~」をリリース。翌12年には、5人のピアニストとコラボしてゴスペルナンバーを中心としつつジャズナンバーも織り交ぜた「Your Songs~美しい世界~」をリリースした。
14年には、クリスチャンではない層も意識した「Time of Love」を発売。それから8年ぶりのアルバムとなる「Your Songs 2」は、「Your Songs」のテイストを引き継いだデュオ編成。ピアニスト3人、ギタリスト1人、そして戸坂さんを入れた5人のアーティストが、「主は今生きておられる」「いつくしみ深き」といった教会で長年親しまれてきた賛美歌から、「愛するデューク」「When I Fall In Love」などのポップス、ジャズナンバーまでを届ける。
オリジナル曲は、「いつものように」と「恵みの時」の2曲。「いつものように」は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されていた時期に作詞・作曲した。神が創造された花や木々が、どんな時もいつものように、同じ場所で同じ姿で花を咲かせ、笑顔で語りかけてくれる姿を歌う。
「恵みの時」は、新約聖書のコリント人への手紙第二6章2節「確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」で言われている「恵みの時」を歌った曲。「今は恵みの時 この言葉が私のうちに響く」「今は恵みの時 この言葉は私の勇気、光」と、愛であり、救いを与えてくださる恵みの神をたたえる曲だ。
ゴスペルナンバーとしては、5度のグラミー賞受賞経験のあるゴスペル歌手カーク・フランクリンの「主の御手の中で」や、定番の賛美歌「主は今生きておられる」「救い主は待っておられる」「あなたをたたえ」「いつくしみ深き」のほか、「You Raise Me Up」やクリスマスの定番曲「さやかに星はきらめき」の7曲を収録。ポップス、ジャズナンバーとしては、「愛するデューク」「愛は花、君はその種子」「When I Fall In Love」の3曲を収録している。
「愛するデューク」は、スティービー・ワンダーが、ミュージシャンの中で最も尊敬していたという伝説のジャズピアニスト、デューク・エリントンの死去を受けて作った曲。全米シングルチャートで1位を獲得するヒット曲となり、純粋に音楽の素晴らしさを歌っている。「愛は花、君はその種子」は、日本ではスタジオジブリのアニメ映画「おもひでぽろぽろ」のエンディング曲として知られる。もともとは米映画「ローズ」の主題歌で、高畑勲監督自らが日本語訳を手がけた。戸坂さんは、「見返りを求めない、無条件の愛が歌われている曲」だと話す。「When I Fall In Love」は、永遠の愛を歌ったジャズナンバーだ。
9月11日には、母教会である熊谷ジョイフル・グレース・チャーチ(埼玉県熊谷市)で行われた小島武牧師の召天2周年記念コンサートで、「Your Songs 2」から歌った。小島牧師は戸坂さんを救いに導いた恩師。コンサートでは、「私は生きる希望もなく歩んでいましたが、小島先生を通して、『君は愛されるため生まれた』に出会い、そしてイエス様と出会え、生きる意味、生きる希望を持つことができました」と証しした。
「私は、イエス様の愛が人生を変えるほどの大きな力であることを体験しました。イエス様は救い主とも言われています。救いとは、その愛を全身全霊で味わうことです。『Your Songs 2』を通して、イエス様は愛なる方、救い主であるということを感じていただければと思います」
「Your Songs 2」は定価2100円(税込み)。10月12日から、アマゾン、タワーレコード、HMVなどのオンラインショップ、iTunes Store で販売される。