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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(11月1日):ハイチ

2021年11月1日10時14分 執筆者 : 奥山実
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関連タグ:ハイチ
ハイチ+
首都ポルトープランスの航空写真=2010年3月16日(写真:米海軍)

7月に大統領が暗殺され、8月には大地震によって2200人もの人命が奪われ、当課題でも取り上げたハイチでは、政情不安が続いている。そんな折、10月16日に宣教師ら17人が誘拐される事件が発生した。

この17人は、支援している孤児院を車で訪問した帰途に、現地でも悪評の高い「400マオゾ」というギャングによって誘拐された。彼らは近年、首都ポルトープランスを中心に勢力を拡大していたのだ。

ハイチでは今年に入ってから誘拐事件が多発しており、9月だけでも前年比550パーセントと激増している。これらの犯罪に関わっているのがギャングらで、誘拐犯は身代金として1700万ドル(約19億円)を要求している。

誘拐されたのは、米オハイオ州に本拠地を置くクリスチャン・エイド・ミニストリーズ(CAM)の宣教師やスタッフらで、男性5人、女性7人、子ども5人で移動中だった。子どもたちはそれぞれ、生後8カ月の乳児、3歳、6歳、13歳、15歳となっている。1人がカナダ人である以外は全員米国人だ。現在ハイチの地元警察と米国FBIがこの事件の解決に当たっている。

CAMハイチの元現場責任者がCNNに語ったところによると、被害に遭った何人かは、事件発生当初、現地の責任者と連絡を取ることができたという。また、あるスタッフはGPSを使って誘拐された場所を共有していた。

福音派が運営する米慈善団体のサマリタンズ・パースは地震発生後、いち早くハイチにテント式病院を展開しているが、同団体はフォックス・ニュースに対して「政情不安の続くハイチでのミニストリーは、危険が伴う場合があり、奉仕する場所や時間帯を制限しながら、慎重に安全確保する必要がある」と語っている。

CAMは公式声明で祈りを呼び掛け、同胞の身の安全や1日も早い事件の解決を願っているのはもちろんのこと、「憎しみにイエスの愛で応え、恐れの精神に信仰で打ち勝ち、抑圧者を祝福したいという純粋な気持ちで暴力に立ち向かうことができますように」と、犯人たちにも及ぶ神の愛が、誘拐された同胞を通して全うされるようにとも求めている。

CAMは、詩篇の一節「主はご自分の天使たちにあなたがたを任せ、あなたがたのすべての道を守るからです」(詩篇91:11)を引用して声明を締めくくり、愛する彼らの同胞を全能の神にお委ねするとした。

一般的に、宣教地で宣教師が誘拐された場合、宣教団体は原則的に身代金などの犯人の要求には一切応じない。こうするのは 「宣教師を誘拐しても身代金は望めない」とすることで、当地で奉仕する他の宣教師らが、引き続き誘拐被害に遭うことから守られるためだ。

だからこそ、福音のために身を危険にさらしている同胞たちのために執り成し祈ることは、安全な場所に身を置いている信者の極めて重要な義務なのだ。

聖書は言う「義人の祈りは働くと大きな力がある」(ヤコブ5:16)と。義人とは誰か。主イエスの血によって贖(あがな)われたわれわれこそが “罪赦(ゆる)された義人” なのだ。

御言葉の約束を握りつつ、ハイチの平和と情勢安定、福音宣教の拡大を求めるとともに、今案件に関して、被害に遭った宣教師らを通して犯人らに対する神の愛が届き、警察当局にも神の手が働き、17人が1日も早く全員無事解放され、事件が解決に至るよう祈っていただきたい。

■ ハイチの宗教人口
カトリック 69・3%
プロテスタント 18・7%
イスラム 0・05%
土着宗教 2・8%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:ハイチ
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