聖書をどのように生きるか。私たちにとって、生きるということは一つの大きな事業です。この大事業をどのように管理していくか。たとえビジネスをしていないあなたも、例外なく「自分の人生」の経営者といえるのです。ですから「ビジネスと聖書」を共に考え、実行し、バランスの取れた幸せを手に入れてまいりましょう。
一年の計は元旦にあり
一年の計は元旦にありといいます。例年の統計によりますと、新年に立てた今年の目標を1月末までに諦めてしまう人が80%。1年の終わりまでに立てた目標を達成できる人はたった8%だといわれています。ということは92%の人々は毎年目標を達成できずに終わってしまっていることになります。
そんな中、2020年は世界中の人々、会社、学校、教会、その他のすべての場所が、正月に立てた計画通りにいかなかったのではないでしょうか。コロナウイルスによるパンデミックが世界を襲いました。多くの会社が倒産、縮小、大改革を余儀なくされました。学校、教会、その他の集会も人を集めることができず、Zoomなどによるオンライン、またはハイブリッド、職場ではリモートへと切り替わってきました。これを「New Normal(新しい常識)」と呼ぶようになりました。もう完全に元に戻ることはできないと世界中が認めざるを得ない状況になってきたといえます。
パンデミックで行列ができたお店
実は、パンデミックによる悪い影響ばかりではなく、事業としては良い方向へと傾いた会社も幾つかあります。ハワイでパンデミックが起きてからお店の前に行列ができた事業が幾つかあります。何だと思いますか?
まず昨年のパンデミックの始まりには、キルト屋さんの前にお客の行列ができました。マスクを作るために生地とゴムひもを買い求めるためです。次に行列が今でも続いているお店は、釣具屋さんです。ハワイは観光が主の産業ですから、失業保険をもらいながら1年近く仕事へ戻ることのできない方々も並んでいるのです。もう一つは、ガン(拳銃)ショップです。日本では考えられない現象ですが、治安の悪化を恐れて護身用に合法的なガンを求める方がいまだに毎日行列をなしています。
結果的には、パンデミックで良い影響を受けた方も、悪い影響を受けた方も、どちらも正月に立てた1年の計画通りにはいかなかったことになります。
ミッションステートメントと年間指標聖句
今年何がしたいかを神様に祈るのではなく、神様が私たち一人一人に何を望んでおられるかを知ることが大切ではないでしょうか。もしそれができるならば、1年の目標達成率はグーンと上がってくるのではないでしょうか。目標に対する努力が足りなくて目標が達成できないのではなく、目標の作り方に問題があるのです。それが会社であれ、家族であれ、個人であれ、教会であれ。神様に私たちの思いを伝える前に、まず神様の思いを聞き知ることで、その達成率は大きく変わってくることが証明されています。
今年の売上目標、前年比%を設定することも大切かもしれませんが、2020年のパンデミックから世界中が学んだように、人間の計画通りにはいかないことがあるということです。たとえどんなことが起きても揺るがない個人、教会、会社、団体、その他であるためにも、ミッションステートメントと年間指標聖句を掲げられることをお勧めします。学校や病院や非営利団体などで見たことがあるかもしれませんが、建物の壁に掲げられています。それを個人、事業、教会でも掲げられることをお勧めします。
2020年度IJCC教会の指標聖句
キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。敵意とは、さまざまの規定から成り立っている戒めの律法なのです。このことは、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためであり、また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなのです。敵意は十字架によって葬り去られました。それからキリストは来られて、遠くにいたあなたがたに平和を宣べ、近くにいた人たちにも平和を宣べられました。(エペソ2:14〜17)
2020年パンデミックが始まり、私どもの教会では早くも2月より、ユーチューブによる礼拝配信とQRコードを活用したクレジットカードによる献金をハワイのどこの教会よりも早くスタートしました。思い悩み、塞ぎ込むことなく、指標聖句を信じて従うことの大切さを、幾つかの証しをもってご報告します。
1.「隔ての壁を打ちこわし・・・遠くにいたあなたがたに平和を宣べ」。インターネット礼拝を即導入したことで、遠方の日本、米国本土、イスラエルからも礼拝に出席してくださる方が現れました。ハワイでも普段教会に来られない家族の方が、家でインターネットであればと礼拝に出席してくださるようにもなりました。まさに隔ての壁が崩れたのです。
2. 礼拝の献金を早い段階でQRコードを使ってクレジットカードでささげることができるようになり、礼拝参加者による席上献金、自宅でインターネット礼拝を持たれた方は小切手郵送による献金、また、遠距離の方はクレジットカードによる献金と、3種類の方法で献金をささげることができるようになりました。結果的に2020年度の献金総額が、感謝なことでありますが主の守りと導きの中、前年度の総額を上回りました。
3. 私どもの教会では毎週聖餐式を持っており、コロナ対策で以下の聖餐式セットを使っています。日本では販売されていないことを知り、昨年のクリスマス前より原価で各教会に提供しています。日本宣教のためにお役に立ちたいと切に願っておりますので、ぜひお役立てくださいませ。
日本国内でのお問い合わせはハノナカジャパン合同会社の今井さん(電話:090・5545・4839、メール:[email protected])まで。
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