【CJC】米ペンシルベニア州のカトリック教会の聖職者300人以上が過去70年にわたり、未成年者約千人に性的虐待を加えていたとされる問題で、バチカン(ローマ教皇庁)のグレッグ・バーク報道官は16日、「遺憾の意」を表明した。報道官は声明で「報告書に記載されている虐待は犯罪で、道徳的に非難に値する」と指摘した。
バーク報道官は同日、バチカンのニュースサイトを通じて発表した声明で、「教皇は弱者に対する性的虐待を断固非難する。加害者は犠牲者の尊厳と信仰心を踏みにじって裏切った」と指摘した。
問題は米連邦大陪審が14日に発表した報告書で明らかになった。バーク報道官は声明で「報告書に記載されている虐待は犯罪で、道徳的に非難に値する」と指摘した。
米国カトリック司教協議会(USCCB)は教皇庁に対し、早急に調査を実施するよう求めている。USCCB会長のダニエル・ディナルド枢機卿は、「教会としての指導力に落ち度があった」と述べた。