津田塾大学(東京都渋谷区)は現在、2016年度「津田梅子賞」の応募を受け付けている。今回で7回目となる同賞は、同大創立110年を記念して創設されたもので、現代社会に際立った影響を与えたとされる個人あるいは団体に贈られる。
同大の創立者、津田梅子のパイオニア精神にちなみ、女性の未来を開く可能性への挑戦を顕彰することを目的とする同賞は、さまざまな分野で先駆的な活動を展開した女性、もしくは、女性の可能性を広げる取り組みを行う個人(性別は問わない)または団体が選考対象となる。昨年は、世界初となる実用的な音声ブラウザ「ホームページ・リーダー」を開発し、女性で初めてIBMフェローとなった浅川智恵子氏が受賞した。
6歳で欧米視察の岩倉使節団と共に米国に渡り、その中でキリスト教への信仰も芽生え、9歳で受洗した津田梅子。津田塾大学の前身となる「女子英学塾」を開校したのは、36歳の時だった。
梅子が生きた時代から1世紀余りがたち、明治の日本とは違った困難がグローバルにもローカルにも現れている現在、「津田梅子であれば何に取り組み、そして何に挑戦しているでしょうか」と同大は問い掛けている。
選考は、同大学長をはじめ学内外の6人で構成された「津田梅子賞選考委員会」を経て決定する。受賞者には、副賞として賞金30万円が贈られる。応募は他薦に限り、受付期間は7月14日(木)まで(必着)。贈賞式は10月9日(日)小平キャンパスにて行われる。推薦書の書式は同大のサイトよりダウンロードできる。
推薦書の提出および問い合わせは、同大企画広報課内「津田梅子賞」事務局(〒187−8577 東京都小平市津田町2−1−1、電話:042・342・5113、FAX:042・342・5121、メール:[email protected])まで。