愛知県豊明市の私立星城高校の女子バスケットボール部で、監督だった女性講師(40)が過去約2年間に、部員の過半数に及ぶ12人に対し体罰を行っていたとして、星城高校は女性講師を減給10分の1(3カ月)と部活動の指導を無期限停止とする懲戒処分にした。中京テレビなどが伝えた。
中京テレビや産経新聞によると、女性講師は2年前の14年ごろから、体育館や女子バスケットボール部の寮で、態度の悪い部員に対し腹を立てると、平手や拳で顔や胸を殴ったり、足で蹴ったりし、暴言を浴びせるなどしていたという。
朝日新聞によると、体罰は保護者の指摘で発覚し、女性講師は3月中旬、保護者会で体罰を認め謝罪。寮に住んでいたが退寮したという。女性講師に対する処分は今月6日付で、女子バスケットボール部は監督を交代したが、女性講師は星城高校の保健体育の常勤講師として、今後も授業は行うという。
TBSによると、星城高校の四方元(しかた・げん)副校長は「長い間、体罰があった事実を学校が把握できなかった。管理監督の責任を感じている。深く反省している」とコメント。産経新聞によると、星城高校は部員の心のケアのため、カウンセラーを設置するという。
星稜高校は12日、ホームページで寺田志郎校長による「お詫び」を掲載。「体罰は学校教育法でも厳に禁止されており、いかなる理由があろうとも容認されるものでなく、教職員にはこれまでも繰り返し指導してまいりました。また、学校経営方針の一番に『安全の保証』を掲げていたにもかかわらず、生徒への体罰が起きましたことは、まことに遺憾であります。管理・監督が行き届かなかったことを深く反省いたしますとともに、生徒及び保護者の皆様に衷心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、再発防止に全力で取り組むとしている。
星城高校の女子バスケットボール部は、2012年にはインターハイにも出場している強豪。