主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。さあ。イスラエルよ、言え。「主の恵みはとこしえまで」と。・・・さあ。主を恐れる者たちよ、言え。「主の恵みはとこしえまで」と。苦しみのうちから、私は主を呼び求めた。主は、私に答えて、私を広い所に置かれた。主は私の味方。私は恐れない。人は、私に何ができよう。主は、私を助けてくださる私の味方。私は、私を憎む者をものともしない。主に身を避けることは、人に信頼するよりもよい。主に身を避けることは、君主たちに信頼するよりもよい。(詩篇118:1~9)
今回この詩篇を開いた理由は、「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い」から始まり、同じ言葉で締めくくられているからです。私たち人間には、さまざまな思いや考え、喜怒哀楽があります。それが人間らしいのではありますが、その中でも何を軸にするのかを忘れてはいけません。
昨年一年を振り返ったとき、楽しいことだけではなく、苦しいこと、悲しいこともあったでしょう。しかし、私たちがこうして命を与えられて、自分しか歩めない人生を歩めていることは大きな恵みです。一つ一つの場面に神がいてくださったのだと感謝しましょう。
1. 自分の人生を否定しない!
人生には、喜びや感謝の毎日だけではなく、苦しみや試練の中に置かれていると感じるときもあります。しかしつらいことばかりだからと、自分の人生を否定してはいけません。私たちの人生はフィクションではありません。だからこそリアルな痛みがあるのです。苦しみが私たちを取り巻くこともあることを認めましょう。
2. 敵を恐れない!
時には痛みや苦しみだけでなく、敵が現れることもあるでしょう。ただ単にお互いに高め合えるライバルのような存在ではなく、あなたに敵対し、滅ぼそうとする人がいるかもしれません。しかし、敵から逃げたり目を逸らしたりしてはいけません。詩篇の作者は、敵の存在を認めつつも主に信頼しました。
3. 耐えられない試練は与えられない!
神はあなたが耐えられないような試練には遭わせません。むしろ試練と共に脱出の道をも備えてくださっています。聖書は、どんなピンチの中でも私たちは、死ぬことなく、かえって生き、主のみわざを語り告ぐことができると約束しています(17節)。
4. 主からの助けを喜ぼう!
「あなたが私に答えられ、私の救いとなられたからです」(21節)。私たちの祈りや叫びを聞いてくださる神は、確かにおられるのです。
5. 喜びの溢れる人生へと導かれよう!
人が考えられなかった方法で神は助けてくださいます。そして、私たちに与えられている一日一日は、主が設けられた日です。単に時計やカレンダーで計るだけの物理的な時間ではなく、神が共におられる特別な時なのです。私たちが過ごす一日の中に、神は喜びと恵みを注いでくださっています。
6. 神を礼拝できる人生を感謝しよう!
10円玉一枚でも目に貼り付けてしまえば、視野は完全に閉ざされてしまいます。問題をあまりにも近視眼的に見過ぎると、それでいっぱいになり、人生の全体像が見えなくなってしまいます。苦しみや悲しみ、また敵が現れることがあっても、どんなピンチの中でも、神はあなたを助けてくださると信じましょう。
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。