暦の上では春になり、2月4日には立春を迎えていますが、三寒四温を繰り返しています。温かくなったと思ったら、真冬のような気候に逆戻りすることもあります。
出張で雪の峠道を車で走ることがあります。途中で登りきれなくなり、立ち往生したり、スリップ事故を起こしたりして、渋滞を引き起こしている光景を見ることがあります。運転手の認識の甘さを感じます。
車は、一歩間違うと路上を走る凶器と化してしまいます。たとえ人に怪我をさせなかったとしても、事故を起こせば、ガードレールを壊してしまったり、渋滞を引き起こしたりするなど、何らかの迷惑をかけます。
私は、車で出かけるのは本州の中だけですが、冬季に雪国に仕事で出かけることがあります。それに備えて、毎年12月になるとスタッドレスタイヤに履き替えます。雪道やアイスバーンなどで、何度も危ない思いをした教訓からです。
雪道で、ブレーキが効かずに、あわや追突事故を起こしそうになったこともありました。雪道でスタックし、4WDの車に引っ張り出してもらったこともあります。峠道で立ち往生して、JAFに救助してもらったこともあります。
車の免許を取った26年くらい前は、タイヤチェーンを持参し、雪が降るとタイヤチェーンを自分で巻いたり外したりしていました。しかし、若い頃はそれを楽しんでいましたが、今では、とてもそんな気になれませんし、タイヤチェーンは、車のホイールハウス内を傷めてしまうこともあります。
ある時期から、冬用のタイヤを履くようになり、雪道が愉しくて仕方ありません。安心して、安全な運転をすることができます。アイスバーンにはヒヤッとさせられることもありますが、最近のスタッドレスタイヤは、とても信頼できます。真冬に青森に行った時、峠を越えましたが、深雪の中、普通に走ることができました。
これからは、自転車やバイクにも、安全のためスタッドレスタイヤを普及させたらいいと思います。さらに、私たち自身にも、霊的なスタッドレスタイヤを履いたらいいと思います。私たちが履く霊的スタッドレスタイヤとは、神への信仰と祈りです。このスタッドレスを履くことで、どんな状況の中にあっても、安心して、安全に生きていくことができます。
いつ何があり、どんなことが起こるかわからない人生の中で、無神論・無信仰で生きていくことはノーマルタイヤで車に乗っているようなものです。何も問題が起こらない通常の時は大丈夫でも、ひとたび問題が起こると、戸惑い、落ち込み、挫折することになります。
信仰と似た言葉に、信心という言葉があります。信心とは、人間の側から信じる努力です。信心だけで乗り越えられる問題もありますが、本当に大きな問題は、神から賜物として与えられる信仰がなければ乗り越えられません。
信仰があるなら、どんな状況の中にあっても歩み続けることができ、死のトンネルを通過することもでき、死の向こうにある復活と天国にまで行くことができます。
「わたしの義人は信仰によって生きる。もし、恐れ退くなら、わたしのこころは彼を喜ばない。私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です」(ヘブル10章38、39節)
「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです」(詩篇23編4節)
「あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりのときに現されるように用意されている救いをいただくのです」(Ⅰペテロ1章5節)
「イエスは言われた。『わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか』」(ヨハネの福音書11章25、26節)
車を所有し、運転する人は、春が来るまではスタッドレスタイヤを履いて下さい。また、私たち自身も、人生の試練という冬季に備えて、スタッドレスタイヤを履きましょう。
霊的スタッドレスタイヤは、素晴らしい人生を歩み続けさせ、死のトンネルをゆうゆうとくぐりぬけ、天国まで安心して、安全に入っていくことができます。
素敵な一日でありますように。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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