【CJC=東京】朝鮮日報(日本語電子版)によると、韓国で「赤ちゃんポスト」(ベビーボックス)の利用が急増、2014年、ソウル市の12月28日までのまとめでは220人になった。2010年(4人)に比べ50倍以上の増加。市内で捨てられた乳児(228人)の96・4%を占めている。
ソウル市冠岳区の主サラン共同体教会が2009年末、教会の壁にベビーボックスを設置した。それ以降、市内で捨てられた乳児の数は10年が20人、11年43人、12年79人と増え続け、13年には239人に急増した。
一方、保健福祉部(省に相当)の保健福祉統計年報によると、全国で捨てられた乳児の数は10年191人、11年218人、12年235人、14年285人。全国的には緩やかに増加している中、ソウルでは急増している。専門家は「全国各地の区役所や児童養護施設に捨てられていた子どもがベビーボックスに預けられるようになっている。ベビーボックスに子どもを預ければ安心だという認識が広まった」とみている。
主サラン共同体教会のイ・ジョンラク牧師は、「ベビーボックスは命を救う役目を果たしている。捨てられた乳児の数が増えたのは実親の出生届の提出を義務化した『入養』(養子縁組)特例法改正のせいだ」と説明した。