試練を神様からのプレゼントと思える人は、幾度もの試練を乗り越えてきた人だと思います。あなたが、今はそう思えないとしても、この言葉を心の引き出しの中にそっとしまっておいて下さい。いつか必ず役に立つ日がきます。
試練が神様からのプレゼントというのは、試練を感謝して受け取った後に、それが祝福に変わるからです。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ人への手紙8章28節)と聖書は語ります。
あなたが出会った試練は何ですか。病気、失恋、失業、受験や就活や婚活の失敗、人間関係の問題、経済の問題、愛する人との死別、家族の諍いや崩壊や離婚……。どれもきびしい試練です。
しかし、どんなに抵抗してもその事実を変えることはできません。それならば、思い切って、喜んで受け取りましょう。すぐに祝福に変わるプレゼントもあれば、長い年月がかかって、この試練は神様からのプレゼントだったとわかるものもあります。
私たちは、その場で、すぐに「ありがたい!」と思えるものを祝福と感じるきらいがありますが、すぐに「良い!」と思えるものはすぐに色あせてしまいます。
神様の祝福は、例えば、お腹がすいた人がいたとしたら、その人に魚をあげるのではなく、魚の釣り方を教えます。魚をあげるだけならば、またお腹がすいたら魚を求めてやってくることになり、人を依存させます。しかし、魚の釣り方を教えてもらったならば、自分で釣竿に餌をつけて釣りをしてお腹を満たすようになりますので、自立することができます。
試練は、必ず、後になってみて、神様からの最高の贈り物だったとわかるものです。「その時になってから喜ぶもよし」ですが、後に喜ぶようになることがわかっているのですから、「前もって先取りして喜ぶもよし」です。
試練が神様からのプレゼントであるとしたら、うれしいことも神様からのプレゼントです。つまり、すべては神様からの贈り物として受け止めるならば、何と幸せでしょうか。
「いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです。何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」(ピリピ人への手紙4章4節~7節)
未曾有の被害をもたらした東日本大震災から丸3年が経過しました。まだ復興道半ばと言えると思います。しかし、この震災でさえも、後に振り返ってみたら、神様からのプレゼントであったと言える日が必ずくると信じます。日本の未来を信じ、共に手を取り合って前に進んでいきましょう。
素敵な一日でありますように。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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