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無理に励まさなくても大丈夫 菅野直基牧師

2014年3月5日18時42分
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菅野直基+

私たちは、悩んでいたり、気落ちする人を見たら、何とか励まそうとして、逆に、傷口に塩を塗るように傷つけたり、寂しい思いをさせてしまうことがあります。

私の神学校時代の同級生の奥さんが、ある日、癌で天に召されました。まだまだ若い方でしたのでびっくりしました。その一報が携帯電話に入った時、私は、家族で東北に伝道旅行をしていました。お葬式には参列することができませんでした。

帰宅してすぐに、同級生に電話をかけました。電話の向こうの彼の声を聞いたとたん、私は言葉を失い、約1分間の沈黙が続きました。

同級生は、電話を切る前にこう言いました。

「みんな、家内が天国に行けたからうれしいですね、感謝ですね、と言ってくれるけど、僕には全然そう思えない。むしろ、カンちゃんのように、沈黙で僕の気持ちを理解してくれてとてもうれしかった。ありがとう」と言ってくれました。

現代は、4人に1人がうつ病の傾向にあると言われます。例えば、うつ病の人に、「がんばりましょう!」という言葉は禁句です。

「がんばりましょう!」という言葉がいけないのではなく、がんばりたくてもがんばれない人に、「がんばれ!」と言うよりも、その苦しみや弱さを理解し、そっとそばにいてあげることだけでもどんなに大きな助けを与えてあげられるでしょうか。

がんばれる力は、神から与えられます。それは、あなた自身が落ち込んだり、弱っている時に神様から慰めて頂いたり、励まして頂くことで受けることができます。

神は遠く離れておられるのではありません。あなたのすぐそばにおられ、あなたの存在の一部となり、あなたを理解して下さいます。イエス・キリストの別名は「インマヌエル」です。「神、我らと共にいます」という意味です。キリストは、いつもあなたと共におられます。

イエス・キリストは、約2000年前のクリスマスに、人間の姿となって臭い汚い家畜小屋の飼い葉おけで生まれました。なぜキリストは救い主なのに、最高の環境に生まれなかったのでしょうか?

深い意味があります。キリストが、きれいな宮殿に生まれたとしたら、私たちがきれいにならないとキリストのそばに行くことができません。しかしキリストは、最も貧しく最悪の環境で生まれました。

家畜小屋の飼い葉おけとは、私たちの心を象徴します。誰にも見せられない、知られたくない心の闇、恥ずかしい罪の中に生まれ、来て下さることを象徴しています。

今日、キリストを心に迎えてみませんか?

キリストは、あなたを無理に励まそうとしたり、あなたを変えようとはしません。ただ共にいて下さり、慰め、受け入れ、赦し、愛して下さいます。そんな愛を体験したら、人を無理に励ますのではなく、その人に必要な助けを与えることができるようになります。

時には、無理に言葉をかけて励まそうとするよりも、ただじっと黙って共にいることの方がその人の助けになることもあるものです。

今週も豊かな祝福がありますように。

◇

菅野直基(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■外部リンク:

新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、みなさんの近くの教会を紹介致します。)

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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