【CJC=東京】教皇フランシスコは23日、バチカン宮殿のクレメンスの間で欧州オリンピック委員会(EOC)の代表団数百人と面会した。教皇はさいさつで、五輪の商業主義や勝利至上主義に警告を発した。
教皇は、スポーツが「世界共通言語であり、国境や宗教、思想などを超越する」力を持つと奨励する一方で、スポーツを「金銭的にだけ考えれば、結果的に勝利のためにはどんなコストをも払うことになる。・・・それは選手を、利益をもたらす商品にしてしまう危険がある」と警告、「金銭と成功のみが過度に追求されるなら、スポーツの生み出す調和は破壊される」と語った。
教皇は前日の22日には五輪国際委員会のトーマス・バッハ会長、国際サッカー連盟のゼップ・ブラッター会長などとも面会している。