今日の箇所は、パウロが、彼の弟子のテモテに対して書き送った個人的な指導の手紙です。教会では、クリスチャンに対する神からの指導の言葉として受け止めています。この当時も、イエスの十字架から年月が流れ、教会が誕生し、教会が充実すると同時に、神の言葉をねじ曲げる人々の動きも起こってきたのです。それを踏まえてパウロは、間違った教えがあることを知った上で、信仰の変わらぬ真理に立ち返りなさいと指導しています。
私たちには、クリスチャンとしての人生観が与えられています。そのど真ん中にあるのは、すべてのことに感謝できるということです。どうして感謝できるか、理由を学びましょう。
1.与えられたすべてのものに感謝する
4節にあるように、クリスチャンとなった時に、すべてに感謝できる者へと変えられるのです。誰かを嫌ったり、過去を捨てたいと思っているうちは、まだ古い生き方を引きずっているのです。イエスを信じると、パウロがローマ書で言っているように、患難さえも喜ぶことができます。それは、自分の力でがんばって、すべてを愛し、受け入れるのではありません。イエスに結びついていると、すべての人が救われるよう願っている神の愛を知るので、人を憎む人生から解放されていくのです。また、とんでもない試練さえ、神の奇跡やしるしをいただくチャンスにもなるのです。嫌な気持ちで生きる必要はありません。いつも感謝をもって歩みましょう。
2.神によってすべてが聖められる
世の中は栄枯盛衰、大成功した人々も長くは続きませんが、神の言葉は永遠に変わりません。常に神の言葉に立ち返り祈る時、神の力が働いて、私たちの心を守り聖めるのです。
イエスは、神の存在と御業を現わすために来られただけではありません。十字架での罪の贖いの効力は、全人類、すべての時代に及ぶのです。ですから、他の宗教のように難行苦行や行ないの結果、救われるというのではなく、イエスによって救われたというところからスタートすることができるので、感謝なのです。主によって新しい人生を歩む時、感謝が基本です。その私たちには、常に救いときよめ、聖なる霊の働きが続くのです。このクリスチャンの原点に立ち返りましょう。
不平不満から解放され、感謝をもって歩みましょう。イエスを信じる者にとって、捨てるべきものは何もありません。神の言葉と祈りによって、すべてのことは聖められているのです。自分でしゃにむにがんばって救いを求める必要はないことを感謝しましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。