6月29日、ブラジル地理統計院(IBGE)が発表した国勢調査結果によると、2000年から2010年の10年間にわたってブラジル国内のプロテスタントの人口が1600万人も増加していたことが明らかになった。1日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
2010年の国勢調査結果では、1980年から2010年にかけて、ブラジル国内のプロテスタントの割合は6.6パーセントから22.2パーセントに増加していたことが示された。
今回の調査結果により、ブラジルは南米でもっとも急速にプロテスタントの人口が増加した国家であることが明らかになった。
一方、ブラジル国内のカトリックの人口は過去10年間で減少が示された。2000年のカトリックの割合は73.6パーセントであったものの、2010年には64.6パーセントにまで減少していたことが示された。
カトリック人口の減少はブラジル国内のあらゆる地域で示されたが、特に北部地域で減少の度合いが高いことが示された。北部のカトリックの割合は2000年には71.3パーセントであったが、2010年には60.6パーセントにまで減少していたことが示された。なお、北部のプロテスタントの割合は2010年の19.8パーセントから2010年には28.5パーセントにまで増加した。
プロテスタント人口が最も多い州はブラジル北西部にあるロンドニア州で33.8パーセント。一方、同国北西部のピアウイ州ではカトリックの割合が85.1パーセントと最も高く、プロテスタントの割合は9.7パーセントと最も低い。リオデジャネイロ州のカトリックの割合は45.8パーセントでもっともカトリックの割合の低い州となった。
一方、無宗教者の割合は、2000年の7.3パーセントから、2010年には8パーセントに増加した。
また性別、教育、人種、年齢別の割合での調査結果では、またカトリックは40歳以上の比較的年齢の高い人々の割合が高い一方、プトてスタントは青少年の割合が高いことが示された。
ブラジルは現在世界で2番目にキリスト教徒の多い国となっている。