【CJC=東京】ナイジェリア北部カドゥナ近郊で6月17日、キリスト教会5カ所で相次いで爆発があった。爆薬を積んだ自動車を突入させたものと見られる。死傷者の多くは礼拝に訪れた市民だが詳細は不明。
ナイジェリアでは、イスラム武装勢力「ボコ・ハラム」による教会や警察の施設を狙うテロが相次いでおり、爆発が伝えられると、青年キリスト者が首都アブージャに通じる道路を封鎖、イスラム教徒と見られる運転者をナタやこん棒で襲撃、焼き殺したりした。
情報が錯綜しているが、一連の事件で、少なくとも36人が死亡、100人が負傷したと報じられている。カドゥナに24時間の外出禁止令が出された。
バチカン(ローマ教皇庁)は、「キリスト者の礼拝場所に対する組織的な攻撃」として非難、ナイジェリア独立以来、共存してきたキリスト者とイスラム教徒とを分裂させる「憎悪という不条理な計画」が存在していることの現れとしている。
「北部キリスト教協会」のサンデー・エイブ報道担当は、キリスト者に「肉体を破壊されても霊は破壊されない」と日曜礼拝出席を続けるよう勧めている。しかし教会に行くのは危険だと感じる人が多い。
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