カルト集団「摂理」の国内での責任者を務める、千葉県在住の韓国人女性幹部らが、日本での在留資格を不正に取得した疑いがあることが8日、関係者の話でわかった。この幹部は、鄭教祖の側近とされる。外国人登録証に虚偽の記載をしたとして、公正証書原本不実記載の疑いも持たれている。
信者らの脱会支援活動に携わる渡辺博弁護士らは、先月29日の記者会見でこのことにすでに言及している。千葉県警もこれに重大な関心を寄せており、入管難民法違反容疑などでの立件に向けて検討を開始。日本の捜査当局も組織の実態解明に乗り出すことになる。
鄭教祖による日本人女性への被害は深刻だ。ある脱会者の証言によると、教祖の逃亡先とされる中国国内の別荘では今年4月、日本人女性が30人以上もいたという。
日本に在住する幹部数人は、日本人女性信者を教祖に会わせるパイプ役を担っていた疑いが強い。