国内各紙によると、27日午後には北朝鮮拉致被害者横田めぐみさんの母早紀江さん(70)が米下院外交委員会公聴会で拉致被害者の実の母親としての証言を行った。
早紀江さんは証言を通して米国議員らに対し「なぜ娘を助けられないのか、口惜しくて、悲しくてたまりません」と感情に訴えるメッセージを述べた。
出席した議員からは、「めぐみさんの娘キム・ヘギョンさん(18)とは連絡は取っているのか」との質問がされたが、この質問に対し、早紀江さんは『会いに来て欲しい』とメッセージが届いたこと、娘にすぐにでも会いに行って抱きしめたい気持ちでいるが、北朝鮮当局がめぐみさんは死亡したと断言している以上、会いに行っても交渉が終結にさせられてしまいかねないので行くに行けない事情のもどかしさを語ったという。
早紀江さんら拉致被害者家族と公聴会後に面談したハイド下院外交委員長は、早紀江さんの証言を受け、拉致問題を北朝鮮との交渉の中心とするように政府に働きかける旨を伝えたという。
また28日には早紀江さんと横田めぐみさんの弟拓也さん(37)がブッシュ米大統領と面会する予定であるという。大統領側から正式に連絡があり、28日午前11時(日本時間29日午前0時)から30分間ホワイトハウスの大統領執務室で面会が行われるという。