英国のギリシャ正教会は、英国内の各地で4日に合同洗礼式を行い、250人以上が受洗したと発表した。
中でも首都ロンドン近郊のハートフォードシャー州では75人が洗礼を受けた。受洗者の多くは、教会がオンラインで提供するプログラム「正教を発見する」を通して信仰に導かれたという。
受洗者のほとんどは成人だったが、中には子どももいた。多くはギリシャやキプロスといった伝統的に正教を信仰する国々の出身だったが、英国や英連邦諸国、中南米、その他の欧州諸国出身者も少なくなかったという。
洗礼を受けた後、新たに信者になった人たちは聖体礼儀(聖餐式)に参加し、初めての聖体機密(聖餐)にあずかった。
コンスタンティノープル総主教庁英国大主教区は声明(英語)で、次のように述べた。
「この日は、集まった人数だけでなく、静かに明らかになったこと、すなわち、人々をさまざまな場所から集め、分かち合う生へと導く、成長し続ける生きた教会という点においても記憶に残るでしょう」
英国大主教区は、正式には「ティアティラおよびグレートブリテン大主教区」として知られており、「小アジア大惨事」を受けて1922年に設立された。
小アジア大惨事は、ギリシャ軍が現在のトルコの一部を占領しようとした希土戦争(1919〜22年)の終盤に起こった。
戦線を拡大し過ぎたギリシャ軍は、ケマル・アタテュルク率いるトルコ軍に完敗。トルコ軍が1922年9月、現在のトルコ西部の都市イズミルを占領すると、市内で壊滅的な火災が発生した。
これらの出来事の後、約130万人のギリシャ人がこの地域から逃れたと考えられており、事実上、現在のトルコ領内における数千年にわたるギリシャ文明の存在は終焉(しゅうえん)を迎えた。
ティアティラは、ヨハネの黙示録に記されている7つの教会の1つがあった町。この7つの教会は全て、現在のトルコにあったギリシャ語話者らによる共同体であったと考えられている。
合同洗礼式が行われた4日は、西方教会のイースター(復活祭)の前日。東方教会であるギリシャ正教会は異なる暦を用いているため、今年は12日に復活大祭(パスハ)として、イエス・キリストの復活を祝う。

















