旧約聖書学者で青山学院大学名誉教授の大島力(おおしま・ちから)氏(日本基督教団無任所教師)が昨年12月9日、死去した。71歳だった。大島氏が理事長を務めていた日本キリスト教文化協会がホームページで発表した。
1953年東京生まれ。77年東北大学文学部卒業後、東京神学大学神学部3年次編入。81年同大学院修士課程修了、87年同博士課程単位取得退学。2004年博士号(神学)取得。
日本基督教団阿佐ヶ谷教会(1981~84年)、同石神井教会(84~2016年)牧師。1996年青山学院大学助教授、99年同教授。同学院では、大学宗教主任、大学宗教部長、学院宗教部長を歴任。この他、東京神学大学非常勤講師、日本聖書協会「聖書協会共同訳」翻訳委員、日本キリスト教文化協会理事長などを務めた。2005年青山学院学術褒賞受賞。
著書に『預言者の信仰』『聖書は何を語るか』『旧約聖書と現代』『イザヤ書は一冊の書物か?』『旧約聖書と説教』(共著)など。他にも翻訳や編集、監修に携わった書籍が多数ある。