さて、主の囚人である私はあなたがたに勧めます。召されたあなたがたは、その召しにふさわしく歩みなさい。(エペソ4:1)
5月30日、西田育生先生が天に召されました。先生は高校1年生の時に参加した、万代恒雄牧師主催の天幕伝道集会をきっかけに救われました。先生は誰にでも優しく、明るく、穏やかなお人柄で、出会う人の心を和ませる特別な賜物をお持ちでした。その賜物を生かし、松山福音センターでは学生会のリーダー、後に副牧師として活躍しました。
その後、東京で開拓伝道を始められ、東京ホープチャペルを創設されました。先生はここ数年、肝臓がんと闘っておられましたが、愚痴一つこぼさず、精いっぱい、主の僕として主の召しに従い、忠実に歩まれました。死に至るまで主の召しにふさわしい歩みを貫かれた先生を、祈りを込めて天にお送りしたいと思います。
西田先生の召天のお知らせを聞き、祈っていたときに、今日の御言葉を頂きました。“召し” についてもう一度思い起こしたいのです。“召し” は英語では “Calling” といい、呼びかけという意味があります。神から命を頂いた私たちは、神からの呼びかけを受け、果たすべき使命があるのです。
牧師に限らず、クリスチャンである私たち一人一人にも召しが与えられています。今、世の中では、人は十人十色だから自分の好きなように生きればいいなどという風潮がありますが、聖書は神を信じ、神の召しにふさわしく生きる者になることを勧めています。召しのある生き方には5つのポイントがあります。
1. 御霊の実の原則で!
世の中にはお金もうけの原則や復讐の原則などが存在しますが、クリスチャンには聖霊、御霊の実「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」(ガラテヤ5章)を結ぶ原則があります。これを生かしていくのが召しにつながる生き方です。
2. 一つの「真理」を目指して!
使徒4章に「この方以外には、だれによっても救いはありません」とあるように、キリストの十字架と復活の道以外に救いはないのです。神はお一人です。一つの真理、神の真理を目指して歩みましょう。
3. 主キリストによる「役割」がある!
私たちは誰一人、いなくてもいい、役に立たないという人はいません。私たちにも家族のために祈る使命、証しする使命が与えられています。また、ヨハネ21章では、役割を人と比較などしないで、主に従ってきなさいと語っています。
4. 信仰の「一致」を忘れずに!
「あなたがたはキリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです」(1コリント12:27)。私たちはキリストのからだに結び付く一人一人です。信仰を一致させ、キリストのからだとして成長しましょう。
5. キリストの「からだなる教会」を建て上げよう!
「教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです」(エペソ1:23)。教会にはイエス様の御心が満ちています。私たちは「召し」を考えるときに、キリストのからだなる教会を建て上げるという究極の目標があることを忘れないようにしましょう。神の御心の中に、私たちの人生の全ての計画があることを覚え、神の召しに従う者でありたいと思います。
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