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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(3月12日):ベルギー カフェ店のバリスタは心の美容師

2024年3月12日11時53分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:ベルギー

ベルギーの近代都市アントワープ中心部のさまざまな飲食店が立ち並ぶ通りに、「ライトハウスカフェ」という名の賑やかなコーヒーショップがある。フランク・エルンスト牧師が2021年に始めたこのカフェは、その利益を神の国のために投資するという崇高な目的を持っている。学生の街ということもあり、特に学生たちがこの店に引かれている。

「バリスタは心の美容師です。人々は居心地の良さを感じると、自分の私生活をとてもオープンにする傾向があります。このオープンな雰囲気こそが、有意義な会話や祈りの場を生み出します。バリスタはまさに心の美容師なのです」

ドイツ出身の彼は音楽シーンに関わり、1992年に信仰を持った。94年にベルリンで開かれたカンファレンスで、彼は、自分はベルギーのために召されていると感じた。それで当初はベルギーで教会を始めたいと考えていたが、祈っていたところ、まずクリスチャンのデイケアを設立することに導かれた。

「私たちは一銭も持っていませんでした。しかし神が私たちを養ってくれたのです。私たちはペンテコステ派の教会を改装し、そこでベルギー初のクリスチャン・デイケアを立ち上げました。当時の私たちは、本当に1ペニーも持っていませんでした。そんな私たちを養ってくださったのは、まさに神でした。そしてなんと、政府は建物の補助金として100万ユーロ以上を支給したのです。自分たちがクリスチャンであると公言していたことを考えれば、それ自体が奇跡と言っても過言ではありません。こうして、私たちは54人の子どもたちのための公認の場所と19人の従業員を得ることができました。彼らは私たちがクリスチャンであることを知っていますが、私たちの価値観、雰囲気、そして彼らに対する私たちの寛容さを高く評価しています。設立当初から、私たちは今も素晴らしい評判を維持しています」

デイケアはイスラム教徒の居住区にあり、来客の多くはイスラム教徒だ。スタッフは全員クリスチャンで、それぞれがいずれかの教会に通っている。彼らはイエスの愛を実践し、子どもたちに聖書を読み、その保護者のためにも祈っている。

その後、「ライトハウス・フェローシップ」という教会ができた。この教会には現在200人以上の会員がおり、ベルギーでは大規模な教会となる。「フランダーステレビのクルーたちが昨年、私たちを撮影するために訪れました。私たちは、古臭いキリスト教という枠組みの中に閉じこもっていません。しばしば受ける積極的なアプローチにも感謝しています」

最新のプロジェクトは、アントワープの中心部にあるカフェ「ライトハウス」だ。これは2020年の祈りから生まれた。エルンスト牧師はこう語る。「私たちは毎年、21日間の祈りと断食から始めます。その間、私たちは街のために集中的に祈りました。その1年半後、カフェを開くというビジョンが浮かびました。アントワープの中心部に美しい建物を見つけ、改装して今のカフェとなったのです。利益は、私たちが支援しているジンバブエの子どもたちの活動など、善意の活動に寄付するつもりです」

「私たちは高品質で独自のスペシャルブレンドコーヒーを提供します。一方で、バリスタ向けに最高品質のコーヒー豆も販売しています。そのためカフェには、自然に人々が集まります。大きなスクリーンではクリスチャンのミュージックビデオを流していますし、聖書の勉強会にも招待します。私たちのライトハウス・フェローシップ教会は、このカフェで、月に2回礼拝を行っています。これなら利用しやすいですよね」

「このカフェは、アントワープの大学の雑誌で『アントワープで最高のカフェの一つ』と推薦されました。特に重要なのは、ゲストが堅苦しさを感じないことです。3時間座っていても邪魔者扱いされない。何も強制されることはないが、もし彼らが望むなら、祈りや楽しい会話、時には霊的なアドバイスをする余地は常にあります。私たちの重要なモットーは、まず人間関係の構築にあります」

「人々はここで自然に質問を始めます。私たちは近隣住民の一員であり、人々を助ける心を持っています。私たちのスローガンは『一杯ずつ世界を変えよう』です。だからミレニアル世代や若い人たちが来るんです。全てが直産の仕入れで、パッケージは生分解性、グルテンフリーやビーガンのケーキも提供しています。なかなか魅力的でしょう」

「バリスタは心の美容師です。おしゃべりを始めると、自然と深い話が出てくる。人々はくつろぎ、愛されていると感じます。パブリックスペースでの心の触れ合いは、ベルギーではあまり一般的なことではありません。しかし私たちは何かを押し付けるのではなく、探している全ての人のための灯台でありたいと願っています」

彼らは、教会に人々を連れてくるというよりも、カフェやデイケアという自然な形で人々の中に教会を持ち込んでいるのだ。そしてその潤いが、渇き切った現代人たちの魂にオアシスを提供している。

近年、欧州で活性化している教会運動の一つは、既存の伝統を離れていても聖書の実践に忠実でありたいと願う信者たちによって展開されている。そしてその多くが、カフェやハウスチャーチなど、敷居が低く、誰でも招かれ、誰でも歓迎される場所として人々に開かれている教会だ。このような教会運動が、ベルギーでも欧州でもますます展開して、人々の魂の渇きがキリストの福音によって満たされ、救霊が進むよう祈っていただきたい。

■ ベルギーの宗教人口
カトリック 47・7%
プロテスタント 1・3%
無神論者 32・1%
ユダヤ教 0・4%
イスラム 4・4%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:ベルギー
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