津田塾大学(東京都小平市、島田精一理事長)は28日、現職の髙橋裕子学長(学芸学部英語英文学科教授)の再任を決定したと発表した。髙橋氏は2016年から学長を務めており、3期目となる。次期学長としての任期は、来年4月1日から4年間。
7月に学長選考委員会が設置され、同委が8日、髙橋氏を学長候補者として決定。評議員会の諮問を経た上で、理事会が22日、正式に決定した。
髙橋氏は1980年、同大学芸部英文学科卒業。米カンザス大学大学院で修士号(歴史学)と博士号(教育学)、筑波大学大学院で修士号(国際学)を取得。桜美林大学専任講師、同大助教授、津田塾大学助教授を経て、2004年から同大教授。16年からは学長の他、常務理事も務めている。
津田塾大学は1900年、女子教育の先駆者・津田梅子(1864~1929)が、前身となる「女子英学塾」を創設したことに始まる。旧幕臣の津田仙の次女として生まれた梅子は6歳の時、日本最初の女子留学生5人のうち、最年少者として岩倉使節団に随行して渡米。8歳の時、米国の教会で自ら希望し、洗礼を受けている。2024年度上期をめどに変更される新紙幣では、新5千円札の肖像画に採用されている。