全国の教会がそれぞれの地域で一致し、ただイエス・キリストを礼拝するために集まることをビジョンとして掲げる祭典「ジーザス・レインズ・ジャパン」が、今年も終戦記念日の8月15日に全国各地で開催される。その決起集会「ナショナル・ワーシップ・セレブレイション」が3月17日から19日までの3日間、東京の赤羽会館で行われた。
18日午前には赤羽公園を出発点にパレードを行い、赤羽のメインストリートを中心に約1・6キロの道のりを、「イエス・キリストが日本の統治者(ジーザス・レインズ・ジャパン)」であることを宣言しながら練り歩いた。午後の集会では、祭典のために結成されたワーシップチームとダンスチームが、歌とダンスを通して主に賛美をささげた。また、全47都道府県の代表者をオンラインでつないで各地域のために祈ったほか、「妥協しない」を今年のテーマとすることが発表された。
祭典は、6年前の終戦記念日に東京で初開催されたのをきっかけに毎年行われており、今年は、青森、福島、関東首都圏、長野、滋賀、大阪、沖縄の全国7地域で同時開催される予定。参加者たちの切なる願いは、全国の教会がこのビジョンに一致して立ち上がり、祭典が2030年までにすべての都道府県で同時開催されることだ。
他の集会との大きな違いは、出演者が誰も名前を名乗らないこと。特定の教会や個人の名前が極力出ないように配慮され、イエス・キリストの御名だけに焦点が当てられるようプログラムが進行する。決起集会でも、各地域を代表する著名な牧師らが名前を名乗らず次々と祈りをささげ、クリスチャンアーティストらも名前を名乗らずステージに立ち、巧みな演奏で主だけを賛美した。
岐阜県を代表して祈りをささげた信徒は、詩篇71篇1〜3節をもって祈り、「私たちにとって、あなたこそ巌(いわお)であり、とりでです。コロナや戦争など多くの不安が社会にある中で、イエス様ご自身が岐阜県の一人一人に触れてくださり、主の深い愛と励ましによってその生活を支え、人生の生きる希望を与えてくださり、一人一人に主の豊かな恵みと祝福を与えてください」と願った。
香川県から祈りをささげた牧師は、「95万人の香川県民が、主を知ることができますように。一人でも多くの魂が、イエス様を信じて永遠の命を、まことの命を得ることができますように祝福してください。47都道府県の中で最も小さい県でありますけれども、この最も小さき町に、神様の栄光を現してください」と祈った。また、詩篇119篇の御言葉を引用し、「香川県民一人一人の霊の目を開かせてくださって、この世のお金や人々を恐れ、そればかり見るのではなく、主を見上げることができますように。香川にも、わきまえのない者が悟りを得ることのできるように御言葉の扉を開いてください。御言葉を慕い求める民となることができますように」と祝福を祈った。
宮城県から祈りをささげた牧師は、詩篇16篇8〜9節をもって祈り、「宮城県の教会、クリスチャンが、ダビデのようにあなたご自身を目の前に置き、あなたご自身の臨在の中で絶えざる喜びをもって福音宣教にまい進できるように力をお与えください」と願った。さらに、「宮城県の一人一人を憐(あわ)れんで顧みの御手を与えてくださり、宮城県のみならず、日本を憐れんで、大リバイバルをあなたご自身が与えてください。信じて委ねます」と力を込めた。
今年のテーマを発表した東京の牧師は、「もし私たちが永遠の命を求めて妥協しないのであれば、神様はそうしてくださいます。神様の戒めを貫き通したという確信にあふれているとき、クリスチャンは喜び歌うことができるのです」と参加者を励ました。また、コロサイ2章20〜22節、3章10節を引用し、「キリストと共に死んで、新しい人を着たのですから、この世に妥協する私ではないことをしっかり握って、何が神様を喜ばせるのかを探り、求めていきたい」と呼び掛けた。
集会では、ロシアとウクライナを覚えて参加者全員で祈る時間を持った。19日の集会で両国のために祈りをささげた牧師は、「悪魔が意図した悪いことを、あなたが良いことに変えてください。そして、このことが国々の救いへと変えられますように。ウクライナが救われますように。ロシアが救われますように。難民たちが救われますように」と願った。また、「あなたの力をもって、あなたの教会を強めてください。今は教会が立ち上がる時です。祈りのために集まる時です。そして主の顔を慕い求める時です。あなたを待ち望みます。聖霊様、来てください」と求めた。
決起集会の模様は、公式ユーチューブチャンネルでライブ配信され、現在も再生回数を伸ばしている。ジーザス・レインズ・ジャパンの関連情報は、公式フェイスブックで随時発信していくという。