さて、ステパノのことから起こった迫害によって散らされた人々は、フェニキヤ、キプロス、アンテオケまでも進んで行った…主の御手が彼らとともにあったので、大ぜいの人が信じて主に立ち返った。この知らせが、エルサレムにある教会に聞こえたので、彼らはバルナバをアンテオケに派遣した。…彼はりっぱな人物で、聖霊と信仰に満ちている人であった。こうして、大ぜいの人が主に導かれた。バルナバはサウロを捜しにタルソへ行き、彼に会って、アンテオケに連れて来た。…弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。(使徒11:19~26)
誰を信頼して、誰と共に歩むのかは、私たちの人生に大きな影響を与える、大変重要なことです。私たちクリスチャンは、毎日誰と一緒にいるでしょうか。私たちは、神と共にいる、これがクリスチャンの信仰の大きな柱です。私たちは不完全ですが、神が共にいてくださることを心から感謝しましょう!
今年のテーマ 「 “シン” 生活宣言!」の中で、今日のメッセージは「シン」の部分に「神」を入れて「“神” 生活宣言!」をテーマにしたいと思います。聖書の神は、至る所で「わたしはあなたとともにいる」と約束してくださる神であることを感謝しましょう。あなたの信仰生活を吟味してください。どれほど知識が多くて真面目でも、神がおられない信仰に陥らないように!
今日の聖書箇所は、聖霊降臨の後、弱かった弟子たちが強められ、エルサレムに教会が誕生してからの話です。多くの人々が救われたことにより、それを不快に思う人々によって、ステパノが石打ちによって殺され、その途端、一気にせきを切ったかのように迫害が巻き起こったのです。イエスを信じる者たちは、エルサレムから脱出しました。
ここで3つのことを確認しましょう。
1. さまざまな事情の中で救われた私たち!
神様を信じてクリスチャンとなったら、いつも楽しくて苦しいことなどない人生を歩めるということではありません。むしろ強い信仰が与えられるときには、つらくて苦しい状況が起こります。当時の彼らは、散らされ、キプロス、そしてアンテオケまで、今でいう難民状態で逃げたのです。逃げながらであっても、イエスの信仰を守り、さらに証しし始めたのでした。そしていろいろな人々が集まった教会がアンテオケで誕生しました。あなたにもさまざまな難しい事情はあるでしょう。それでもイエス様と出会ったあなたは、救われ、一つ所で神の家族とされていることを喜びましょう。
2. 主キリストが共にいてくださる奇跡!
主が共にいてくださり、主キリストの御手が私たちと共に働く奇跡さえ体験できますから感謝です。どんなに苦しい状況にあっても、神が共におられる。聖書で語られるイエスがそのまま私たちと共にいてくださるというこの真理は、変わることはありません。北京オリンピックに出られた選手たちは、コロナ禍で大変な日々でも、あらゆる工夫をして練習をやめなかった人々です。ましてや私たちクリスチャンは、神が共におられるのですから、苦難があったからといって、あなたの信仰を弱める理屈はどこにもありません。
3. 主キリストにある新しい生き方と使命!
アンテオケの教会は、ユダヤ人以外にさまざまな外国人の集まる教会で、その上バルナバは、以前は迫害者だったサウロ(パウロ)を呼び寄せます。ユダヤ人から見れば吹きだまりのような教会でした。しかしこの後彼らは、歴史上初めて「キリスト者(クリスチャン)」と呼ばれるようになったのです! さらに13章を見ると、アンテオケの教会はパウロとバルナバを送り出し、世界宣教を開始したのです。新しい使命が与えられたのです。私たちも神が共におられ、奇跡さえ起こしてくださる、スケールの大きな恵みの人生を歩みましょう!
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