1月23日、とんでもない事件が発生したのを皆さんも覚えておられると思います。そして、それは他人事ではなく、電車に乗って生活する皆さんお一人お一人も遭遇するかもしれない、そんな事件でした。
事件の詳細は、23日正午ごろのことでした。発生場所は、栃木県内を走る電車の中。なんと、その電車内でたばこを吸い出した男がいて、その男に男子高生が注意したそうです。
するとその男は、男子高生に逆ギレして、かなりの時間暴行を加え続けた、と。そして世論を騒がしたのは、他の乗客たちの中で止めに入る人がいなかったということでした。
そして、この事件についてはいろいろな意見が出ました。著名な方々も多くコメントを出しています。SNS上では、助けに入らなかった他の乗客たちを批判する内容もあるようです。
さて。これは、他人事ではありません。もしかしたら今日、皆さんが乗ることになる電車内でそういう事件が起こってしまうかもしれません。その時に、どうするかです。
まずJRは、そのようなときはとにかく、すぐに「SOSボタン」を押してほしいとしています。ちゅうちょすることなく、押してくださいと。
また、専門家によればですが、相手(暴行犯)を刺激しないように別の車両に移ってボタンを押すとか、相手(暴行犯)が、もしかしたらナイフなどを所持しているかもと考えることが大事だと。
となるとです。JRの発表、専門家の方の声をまとめると…。助けに入る、止めに入るより、とにかく、目撃したらすぐにボタンを押す。もしかしたら、ナイフなど凶器を持っているかもしれないので、直接的に助けに行くのは控えるべき、ということになりますね。
また、他の情報では、暴行の状況をスマホなどで動画撮影する(後で警察に証拠として渡すため)、それと、他の乗客たちと協力して(あくまで、大人数で)大声を上げ「やめろ!」「通報する!」と叫ぶという方法もあるようです。
まぁ、結論としては、JRや専門家の声をまとめると「直接、助けに行くのは控えるべき」ということになるのかなと思います。実際、助けに入り、巻き込まれ負傷するかもしれませんし、何より、あなたが助けに入ることにより相手(暴行犯)を刺激、興奮させ、さらにヒートアップさせてしまうかもしれない、また、もしかしたら、本当にナイフとかを取り出してくるかもしれませんから…。
そして最後に。聖書からどう考えるかです。2つのことを考えられると判断します。
①私たちは神ではありません。全知全能ではなく、力も限られています。ですので、どんなに正義心があっても、体力などは制限されています。よって、暴行犯を制止できるかどうか、逆にヒートアップさせることはないか、また返り討ちにされはしないか、ご自分で判断して、もしできないと判断されたのならば、無理をしないことであると思います。
神様は全知全能であり、その暴行犯を一瞬で殺すことも可能ですが、私たちには限界があり、できないこともあるという考えです。これが正義心よりも、ときには大事になると思います。
②聖書は、新約聖書・1コリント6:19で、クリスチャンである皆さんの体は、聖霊様の宮である、つまり、聖霊様が住んでおられると教えています。ですのでやはり、そのような場合は自分の体を、聖霊様の宮を守るという意識が大事なのではないでしょうか。
結論ですが、やはり私も、JRそして専門家の方が言われるように、電車内での事件を目撃したら、ちゅうちょせず「SOSボタン」を押し、可能なら(暴行犯を刺激しないように)スマホなどで、興味本位やバズリ目的でない、警察へ証拠として提出するための動画を撮影するなどするべきだと判断します、助けに入るのではなく…。
でも、それでも何もしないよりは、解決への協力をしていることになります。SOSボタンを押すことにより、早く乗務員が動いてくれることにつながりますし、あと、撮影ができたら、あとで警察に提出して警察の捜査のために用いてもらうことが(犯人が逃走してしまったのであれば、犯人逮捕のためにも)できるのです。
見て見ぬふりをすることにはなりません。自分ができることを、自分の身を守りながらすることです。それが神様の御心だと思います。
そして、このような事件が起こらないように日々お祈りしていきましょう。それがクリスチャンのできる最高の、周りの人のためにもなることです。ハレルヤ!
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