2022年1月に、驚愕のニュースを車内で目にしました。「都内・東大の前で少年が、3人に切りつけた」という内容でした。15日朝に起こった「東大前刺傷事件」です。
ご存じの通り、名古屋の高校生の男が、東大前で70代の男性と高校生の男女に襲い掛かったという事件です。とんでもない事件で、ゆるされない犯罪ですが、何より、その逮捕された少年の供述に驚き、また考えさせられました。
「自殺する前に人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」という内容です。あきれます。とんでもなさすぎます。もし、こんな考えの人間がどんどん出てきたらですよ、あなたがショッピングセンターで買い物中に、または、あなたが駅前を歩いているときに、自殺願望者に道連れにされるかもしれません。今や、そのような恐ろしい時代ですね。
まったく関係のない、そうです、皆さんが知らない自殺願望者の死の欲求に、ある日突然、巻き込まれかねない。そのような時代になってしまいました。「自殺したいとしても、他人を巻き込むなよ…」「何で、第三者を殺してからという話になるの」と思うのは私だけでしょうか。
さて、最後に。世界のベストセラー聖書が自殺について教えていることとは。まず、です。イエス様が自殺願望者かと疑われたことがあるという記述があります(新約聖書・ヨハネの福音書8章)。まぁもちろん、そんなわけありませんが…。そして、責任を取ろうとして自殺しようとした人物について、新約聖書・使徒の働きは書いています。
もちろん、彼は今回の東大前刺傷事件の犯人のように第三者を巻き込んで死のうとはしていませんでしたが、自殺しようとしたのです。自害に使おうとしたのは、刃です(16章27節)。しかし、その場に居合わせた大使徒パウロは大声で叫んで、制止しました(同28節)。そして彼は、その日のうちに救われたのでした。
パウロは自害するのを制止し、神の言葉を語り、彼と彼の家族にバプテスマを授けたのです。ここから分かることですが、自害、自殺は制止しなくてはいけない。そして、それだけではなく、その人に何よりも素晴らしい【神の福音】を語り、救いへと導いてあげる…。これが、主の御心です。
この殺伐とした世の中、多くの人が希望を失って生きている時代、そして、皆さんの周りにも明確な自殺願望と第三者を巻き込むという意志を抱いた凶悪な人物が多く潜んでいる悪い現代。私たちは世の光として、さらに、これまで以上に【神の福音】を宣べ伝えていきたいですね。
今まさに死のうとしている人に、神の言葉である「生きよ」(旧約聖書・エゼキエル16章6節)を伝えてあげる。そして、希望を失った人たちに「神様はあなたを愛しておられますよ」「あなたはイエス様にあって、やり直せますよ」と希望の言葉を贈ってあげる。
今日皆さんが、そんな素晴らしい証人として生きていけたら…。皆さんの周りが、明るくなることでしょう。ハレルヤ!
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夜の街・暗闇の中に沈んでいた1人の女性。心傷つき、生きる目的を失いさまよう中…。神様のご計画の中、不思議と起こる、奇跡…。そして知る、ホンモノの希望。方向転換し、歩み出す、新しい日々。
連載小説【追う者】、現在隔日掲載中です。
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