国際的な賛美歌作家、教会音楽家で、メソジスト派の牧師でもあるパブロ・ソーサ氏が11日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで死去した。85歳だった。世界教会協議会(WCC)が15日、追悼のメッセージ(英語)を発表し明らかにした。
ソーサ氏は1934年、アルゼンチン生まれ。ブエノスアイレスの高等福音神学院(ISEDET)で神学を学び、その後、米プリンストンのウェストミンスター・クワイア大学、独ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学、米ニューヨークのユニオン神学大学宗教音楽学校で教会音楽を学んだ。
アルゼンチン福音メソジスト教会の牧師であり、また賛美歌作家として、南米のプロテスタント教会で歌われている多くの創作賛美歌を手掛けた。2009年に来日し、日本賛美歌学会の第9回大会で講演したこともある。その際には、ソーサ氏が創作した賛美歌や、ソーサ氏が推薦する南米の賛美歌を日本語に訳して収録した歌集『おお なんという恵みよ!』が発売されるなどした。
WCCのオラフ・フィクセ・トヴェイト総幹事はソーサ氏の訃報に触れ、「世界的なエキュメニカルな霊性の祖父の一人であるパブロ・ソーサ牧師が召されたことは、非常な悲しみです」と述べ、哀悼の意を示した。